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2017.08.13 12:30  マネーポストWEB

「青春18きっぷ」を使って乗りたい「九州地方の絶景路線」5選

まるで映画のセットのような嘉例川駅


「青春18きっぷ」のシーズンだ(発売期間:7月1日~8月31日。利用期間:7月20日~9月10日)。「青春18きっぷ」は、北は北海道から南は九州まで、1日あたり2370円でJRの普通列車が乗り放題。今年の夏は、ぜひ「青春18きっぷ」で鉄道旅行に出かけてみませんか? けれども「どの列車に乗ったらいいか分からない」という方も多いはず。そこで今回は、「青春18きっぷ」をこれまで100回以上利用し、日本全国のJR線をほぼ乗り尽くした鉄道旅行マニアの男性(40代)が、九州国地方の絶景路線を5線紹介します。

【長崎本線(鳥栖~長崎)】

「長崎本線は、福岡方面と長崎を結ぶ九州の主要幹線ですが、大変景色が良いことでも知られています。駅のすぐまえにサッカーチーム・サガン鳥栖のホームスタジアムがある始発駅の鳥栖駅を出発して佐賀県の県庁所在地・佐賀を過ぎ、肥前鹿島駅を過ぎてからがこの沿線の白眉。進行方向左側には有明湾が広がり、ムツゴロウで知られる干拓の海と雲仙岳を眺めることができます。

 諫早駅を出て喜々津~長崎間には、長与を経由する『旧線』と、ショートカット路線の『新線』があります。所要時間は新線の方が早いものの、景色では旧線に軍配が上がりますので、行きと帰りで路線を変えてみると、車窓をより楽しめるでしょう」

【久大本線(久留米~大分)】

「久留米と大分を結ぶ久大本線は全線141.5km、九州を文字通り横断する長大な路線ですが、絶景が連続する上に立ち寄りスポットも多く、18きっぷ旅にはぴったりです。

 久留米を出発した列車は筑後川に沿って進み、程なく到着する小京都・日田は、古い街並みが広がり、温泉が楽しめます。そして北山田~豊後森間では、まるで切り株のような、その名も『伐株山(きりかぶさん)』が面白く、『豊後富士』と呼ばれる由布岳を眺めながら進めば、由布院に到着します。これ以外にも沿線には温泉がいくつもありますので、ローカル線&温泉の旅が楽しめます」

【大村線(諫早~早岐)】

「大村線は、長崎県の2大都市である長崎と佐世保を結ぶ線。諫早と早岐はそれぞれ『いさはや』『はいき』と読みます。

 諫早を出ると、まず到着するのは路線の名前にもなっている大村駅。大村湾に浮かぶ長崎空港は大村が最寄り駅で、車窓からも空港を見ることができます。そして列車は大村湾沿いを進み、松原~小串郷まで、穏やかな海の景色を長い間楽しんだ後に到着するのは、九州を代表する観光地・ハウステンボス。終着駅の早岐の近辺には、佐世保、有田、伊万里、武雄温泉など、見どころも多く、それらと組み合わせて楽しむと、旅に広がりが生まれそうです」

【肥薩線(八代~隼人)】

「全線124.2kmもあり、列車の本数が少ないため、全区間を乗れば半日が潰れてしまう肥薩線ですが、見どころが多く、乗客を飽きさせません。八代~人吉間は、九州を代表する河川・球磨川に沿って列車は進みます。途中駅の『一勝地』は、受験生やスポーツ選手などが入場券を買い求めることでも知られています。

 人吉~吉松間は、「全区間が絶景区間といっても過言ではない必見ゾーン。線路が巨大な円を描く『ループ線』、列車が行ったり来たりを繰り返す『スイッチバック』など、珍しい線形が連続し、多くの鉄道ファンを集めています。

 そして吉松~隼人間は、到着した駅の駅舎に要注目。中でも嘉例川駅は、まるで映画のセットのような木造駅舎がいまだに使われており、駅舎は登録有形文化財に指定されています。ローカル線の醍醐味が様々な形で凝縮されていますので、18きっぷ旅の初心者には打ってつけではないでしょうか」

【指宿枕崎線(鹿児島中央~枕崎)】

「指宿枕崎線はJRで最も南を走る線。沖縄にモノレールが開通するまでは、日本最南端の鉄道でした。列車は鹿児島中央を出発すると、まずは錦江湾沿いに薩摩半島を南下。噴煙をあげる桜島を眺めながら、小一時間列車に揺られると、日本屈指の温泉街・指宿に到着します。指宿駅には足湯がありますが、全国でも珍しい砂風呂でリフレッシュしたいものです。

 その先の西大山駅はJR最南端の駅で、ホームに最南端を示す碑が立っています。駅からの眺めは素晴らしく、青春18きっぷのポスターに採用されたこともあるほど。ホームからは綺麗な円錐形の開聞岳が眺められます。

 そして終着駅の枕崎は、言わずと知れたカツオの街。駅を降りると本当に鰹節の匂いが漂っています。帰りは来た道を引き返すも良し、バスで鹿児島に戻るも良し。特攻隊の基地として知られる知覧も遠くありませんので、あわせて訪ねるとよろしいかと思います」

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