国内

「小鳥の病院」ヨウム看護師長 患者に「お大事に」と声かけ可

患者と飼い主を励ますベテラン看護師長・ティム

 小鳥グッズがたくさん飾られ、アットホームな雰囲気の診察室。真田直子院長がていねいな診療を終えると、どこからともなく「お大事に!」という声が聞こえる。院長と看護師以外はいないはずなのに…?

「わたくしはコイネズミヨウムですから、声マネは得意分野。患者さんに『お大事に』と声をかけるのは看護師長として当然のことです」

 ティム看護師長の特技は入院中の鳥にも役立っている。

「急にひとりぼっちにされて寂しがってるコに、そのコと同じ声で鳴いてあげると元気が出るみたい。コザクラインコの鳴きマネがじょうず、と院長にほめられます」

 飼い主さんと院長が談笑していると、一緒に笑い声をあげることも。

「毎日、20羽前後の鳥が来院しますけど、ほとんどは病気のコ。だから健康診断のために元気なコを連れていらした場合はうれしくって、ついつい笑っちゃいます」

 食事は主食のペレットのほか、ブドウや枝豆、コーンなど毎日7、8種類の副食をおいしくいただくといい、

「大好きなのは、焼き芋と栗! やっぱりわたくしも女性なのでね」

 と笑う、ティム看護師長。今日も彼女のかわいいおしゃべりが、来院する鳥たちと飼い主を元気づけている。

名前:ティム ♀
年齢:18歳 種類:コイネズミヨウム
勤務先:小鳥の病院 BIRD HOUSE
職種:看護師長
主な仕事内容:わたくしの元気な姿で、当院が衛生的であることを伝える。入院している鳥への鳴き声応援。
お給料:毎晩寝る前のティムティムごっこ(一番好きなエサをヘソ天抱っこでもらうこと)。
好きなこと:ティムティムごっこ!!
嫌いなこと:シャワシャワ(水道から直接水を浴びること)。
現在の悩み:ワシントン条約のリストにも入っていて、絶滅の危機に瀕しているコイネズミヨウムとヨウム。密輸で命を落とす仲間のことを思うと胸が痛い…。
将来の夢:鳥はセラピーに向いていると思うので、セラピーバードとして活動したい!

■撮影/山口規子

※女性セブン2017年8月24・31日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
3大会連続の五輪出場
【闘病を乗り越えてパリ五輪出場決定】池江璃花子、強くなるために決断した“母の支え”との別れ
女性セブン
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
大阪桐蔭野球部・西谷浩一監督(時事通信フォト)
【甲子園歴代最多勝】西谷浩一監督率いる大阪桐蔭野球部「退部者」が極度に少ないワケ
NEWSポストセブン
がんの種類やステージなど詳細は明かされていない(時事通信フォト)
キャサリン妃、がん公表までに時間を要した背景に「3人の子供を悲しませたくない」という葛藤 ダイアナ妃早逝の過去も影響か
女性セブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
大谷翔平に責任論も噴出(写真/USA TODAY Sports/Aflo)
《会見後も止まらぬ米国内の“大谷責任論”》開幕当日に“急襲”したFBIの狙い、次々と記録を塗り替えるアジア人へのやっかみも
女性セブン
創作キャラのアユミを演じたのは、吉柳咲良(右。画像は公式インスタグラムより)
『ブギウギ』最後まで考察合戦 キーマンの“アユミ”のモデルは「美空ひばり」か「江利チエミ」か、複数の人物像がミックスされた理由
女性セブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン