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挙式直前に婚約破棄考えたダイアナ妃、皇太子からのトラウマ

没後20年のダイアナ妃の言葉に英国は大揺れ

「彼女の本心が聞けてよかった。ダイアナ元妃も世界に真実を知ってほしいと思っていたはず」、「この動画を放送したのは間違いだ。ダイアナ元妃の気持ちを考えているのか」──。この8月31日に没後20年を迎えるダイアナ元妃(享年36)のインタビュー映像をめぐって、今、イギリス世論が真っ二つに割れている。

 8月6日、イギリスのテレビ局『チャンネル4』が、『Diana:In Her Own Words(ダイアナ:彼女の言葉)』と題した1時間45分のドキュメンタリー番組を放送した。その中で、イギリス国内で初めて公開されたダイアナ元妃のインタビュー映像が熱い議論を呼んでいるのだ。イギリス王室に詳しいジャーナリストの多賀幹子さんはこう明かす。

「幸せをつかめるはずと飛び込んだ王室に、誰一人として味方になってくれる人がいなかった…。彼女の孤独、寂しさ、不安がひしひしと伝わってくる内容でした」

 映像はダイアナ元妃がチャールズ皇太子(68才)と別居中だった1992~1993年頃に撮影されたもので、撮影者はスピーチトレーナーを務めていたピーター・セトレン氏。

 テープはダイアナ元妃本人が所有していたが、1997年の彼女の死後行方不明に。ところが2001年、警察が元執事のポール・バレル氏の自宅を家宅捜索した際に偶然発見し、押収したことで存在が公になった。

 その後、ダイアナ元妃の遺族とピーター氏の間で所有権をめぐって裁判が争われ、ピーター氏が勝訴。昨年、ピーター氏が『チャンネル4』にテープを売却し、今回の放送に至ったという。テープは全部で12本あるといわれており、うち5本は所在がわからなくなっている。売却価格は未公表だが、「数分が1億円で売られた」とも伝えられている。

 ビデオの中のダイアナ元妃は終始リラックスした様子だ。ジャケットやストライプのシャツ姿など服装はさまざまで、ゆったりとソファに座り、時折笑い声を上げながら、明るくユーモアをまじえて話していた。しかし、その表情とは裏腹に、彼女が赤裸々に語った自らの生い立ちやチャールズ皇太子との結婚生活は非常にショッキングなものだった。

◆「婚約破棄」を真剣に考えた

「結婚までに(チャールズとは)13回しか会わなかった」(ダイアナ元妃のインタビュー映像より。以下同)

 1961年7月1日、貴族の家系であるスペンサー家に生まれたダイアナ元妃は、16才の頃チャールズ皇太子と初対面を果たした。2年後の1979年にパーティーの場で再会すると、次第に親しい関係になっていった。1981年2月24日に婚約を発表。だが、結婚するには邂逅の機会が少なすぎた。

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