ゴルファーの妻は何かと気苦労が多いが、松山夫婦なら乗り越えられると、松山の恩師である東北福祉大学ゴルフ部の阿部靖彦監督は力を込める。
「松山はゴルフとプライベートの区別がはっきりしている。奥さんも経験者でゴルフは詳しいけど、『何であんなショットするの?』とは絶対に言いません。夫婦でゴルフの話をしないことも、松山のプレーにいい影響をもたらすでしょう」
日常生活以外でも妻の仕事は多い。別のプロゴルファーの妻・B美さんが言う。
「日本のゴルフ界はスポンサーさんがいて成り立っています。試合がない休日でもスポンサーさんとラウンドをしたり、食事をしたりする必要がある。もちろん妻も同行して挨拶回りします。正直、あまりガラのよくないかたもいらっしゃって怖いときも多いんですが、常に笑顔を絶やさないようにしています」
お礼状や時候の挨拶の手紙書きも妻の仕事だ。B美さんは500枚の年賀状を手書きしたこともあるという。
「他にも契約メーカーから毎月もの凄い数の新商品が届きます。最初は『ラッキー!』なんて思っていたけど、メーカーにとって選手は広告塔であり、常に最新のウエアを着る必要があって、間違って古いウエアを身につければクレームが入ります。服装などの管理は怠れません」(B美さん)
※女性セブン2017年9月7日号