起用理由について『こえ恋』の渡邊愛美プロデューサーは、「感情豊かに変化する表情、そしていつも相手の話に真剣に耳を傾ける永野さんの姿は、まさに“ゆいこ”(ヒロイン)そのものだと感じました」とコメント。
一方、『半分、青い。』の勝田夏子制作統括は、「ヒロインは、すっとぼけ力のある女の子。永野さんのみずみずしい大らかさ、えも言われぬ愛嬌と胆力、そして北川(悦吏子)脚本にマッチした自由な演技テンポ、どれもぴったりでした。それでいて、時折ハッとするほど大人びた顔を見せ、俳優としての勘と瞬発力にも恵まれています」と絶賛していました。
ドラマ主演に抜てきした2人のコメントから分かるのは、永野さんの感情表現の巧みさ。表情がクルクル変わる愛嬌と、物おじせず年上俳優の演技についていける度胸は、20代女優にも負けないものがあるのです。
作品によって「ピュアな少女」と「イマドキの女子高生」を演じ分けられるのも魅力の1つ。異なるキャラクターを演じ分けられるのは、小学生時代から現在までモデルとしてさまざまな衣装とヘアメイクで、カメラに撮られ続けてきたからでしょう。「演技のテクニックがある」というより、「佇まいそのものでリアリティを持たせている」という印象を受けます。
また、視聴者の年齢層が上がっているテレビ業界において、永野さんのような昭和の面影を残す顔立ちは好感度大。『カルピスウォーター』『積水ハウス』などのCMに出演していることからも、年齢層を超えて受け入れられやすいルックスであることがわかります。
◆17歳でスターになった上戸彩の再来か