冷夏や長雨は生態系にも影響する。
「殺虫剤市場は天候の影響を被りやすい。夏場に雨が多いと蚊が増えると思われがちだが、強い降雨が多いとボウフラが流されて蚊の発生が激減します。早い時期から台風が上陸しゲリラ豪雨も多かった今年はハエ・蚊用の殺虫剤が苦戦しています」(アース製薬広報室)
蚊が少ない一方、「害獣」は増えている。
「ネズミやイタチなどの害獣は夏場に姿を消すのが普通ですが、今年は冷夏のため夏でも活動的で、例年より駆除依頼が多い」(害虫・害獣駆除を行なうAAAホームサービス広報担当)
“景気の体感温度”は温度計では測れないのである。
※週刊ポスト2017年9月8日号