「家族がいる自宅ではVR動画を楽しめない」
「もし妻に専用ゴーグルが見つかってしまったらと思うととても購入できない」
VR熱が高まる一方で、そんな切実な声も聞こえてくる。そんな時、心強いスポットが「VR個室ビデオボックス」だ。このジャンルでは2大勢力が「関ヶ原の合戦」さながらの戦いを繰り広げている。
今年1月、小誌・週刊ポストがはじめて「VR個室ビデオボックス」の存在を報じた当時は、まだVR動画を視聴可能な店舗は1つしか存在しなかった。ソフトオンデマンドが経営する東京・秋葉原の『SOD VR』だ。当時は「最大7時間待ち」という“社会現象”となったが、現在はやや落ち着きを見せている。他にもVRを楽しめる店舗が登場し始めているからだ。
『SOD VR』に個室ビデオボックス営業のノウハウを提供していたのは業界大手チェーンの『宝島24』だった。その提携関係ゆえに『宝島24』でもSODのVRシステムを設置する店舗が増えているのだ。現在、東京・赤羽、神田や大阪・千日前など6店舗で視聴可能となっている。
一方、ここに待ったをかけたのが、ライバルチェーンの『金太郎』だ。こちらは東京・渋谷と神戸・三宮の2店舗に動画配信サービスDMMのVR機器『DMMVR R18』を設置している。VR業界に詳しいジャーナリストがいう。