ライフ

【泣ける怪談】先に逝った子供たちは親の幸せを願っている

親の幸せを願う水子の魂(イラスト/上村恭子)

“無償の愛”とは、子が親に持つ強い思い。死後も霊体となって、その愛を親に届けてくれているケースもあると、霊能者の流光七奈さんは語る。

 * * *
 この世に生まれてこなかった赤ちゃんを“水子”といいます。よく「水子に祟られる」などといわれますが、そんなことはありません。水子は、親の幸せを願っています。なぜ断言できるかというと、そう実感させられる相談を何件も受けているからです。中でも忘れられないのが、あるお父さんのお話です。

 私のところに相談に来られたのは30代半ばの男性でした。結婚して子供を授かったものの、仕事が生きがいの奥さんは半ば強引に堕胎してしまったそうです。結局それが原因で離婚…。

 彼は堕胎を止められなかった自分を責め、子供を殺したのは自分だと思い込んでいました。私が彼を視ると、確かに女の赤ちゃんが側にいました。ニコニコしながら男性の耳を引っ張るなどしており、悪いことをするような霊には見えません。

 そもそも子供の霊は、生前どんなに虐待されていようと母親の側にいることが多く、父親の側にいるのは珍しいのです。私自身、とても興味がわき、父親と一緒にいる理由を尋ねてみました。すると、

「パパが大好きだから。いつかまた、パパの赤ちゃんになりたいの」と、うれしそうに話してくれました。そこに“親に殺された”という恨みはありませんでした。

 子供の霊体はすぐに生まれ変わります。流産した子が、その次の妊娠で生まれてくるケースもよくあります。肉体は器で、大切なのは魂なんです。私はその男性に、

「亡くなったお子さんは、あなたを恨んでいません。次こそあなたの元へ生まれてこようと準備していますよ」

 と伝えました。その後、その男性は再婚し、かわいい女の子を授かったと聞きました。

関連記事

トピックス

大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
大ヒット中の映画『4月になれば彼女は』
『四月になれば彼女は』主演の佐藤健が見せた「座長」としての覚悟 スタッフを感動させた「極寒の海でのサプライズ」
NEWSポストセブン
国が認めた初めての“女ヤクザ”西村まこさん
犬の糞を焼きそばパンに…悪魔の子と呼ばれた少女時代 裏社会史上初の女暴力団員が350万円で売りつけた女性の末路【ヤクザ博士インタビュー】
NEWSポストセブン
華々しい復帰を飾った石原さとみ
【俳優活動再開】石原さとみ 大学生から“肌荒れした母親”まで、映画&連ドラ復帰作で見せた“激しい振り幅”
週刊ポスト
中国「抗日作品」多数出演の井上朋子さん
中国「抗日作品」多数出演の日本人女優・井上朋子さん告白 現地の芸能界は「強烈な縁故社会」女優が事務所社長に露骨な誘いも
NEWSポストセブン
死体損壊容疑で逮捕された平山容疑者(インスタグラムより)
【那須焼損2遺体】「アニキに頼まれただけ」容疑者はサッカー部キャプテンまで務めた「仲間思いで頼まれたらやる男」同級生の意外な共通認識
NEWSポストセブン
学歴詐称疑惑が再燃し、苦境に立つ小池百合子・東京都知事(写真左/時事通信フォト)
小池百合子・東京都知事、学歴詐称問題再燃も馬耳東風 国政復帰を念頭に“小池政治塾”2期生を募集し準備に余念なし
週刊ポスト
(左から)中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏による名物座談会
【江本孟紀×中畑清×達川光男 順位予想やり直し座談会】「サトテル、変わってないぞ!」「筒香は巨人に欲しかった」言いたい放題の120分
週刊ポスト
大谷翔平
大谷翔平、ハワイの25億円別荘購入に心配の声多数 “お金がらみ”で繰り返される「水原容疑者の悪しき影響」
NEWSポストセブン
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
女性セブン
ホワイトのロングドレスで初めて明治神宮を参拝された(4月、東京・渋谷区。写真/JMPA)
宮内庁インスタグラムがもたらす愛子さまと悠仁さまの“分断” 「いいね」の数が人気投票化、女性天皇を巡る議論に影響も
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン