目の充血やまぶたの重さを感じたときに、市販の目薬で対処しようとする人は多いだろう。ところが、「目薬」で結膜炎が悪化することがある。
ただし、スマイル眼科クリニックの岡野敬院長は、「抗菌薬の入っていない目薬を使うと、症状が悪化するケースがある」と指摘する。
「抗菌薬の入っていない一般の市販目薬は眼精疲労に対処するもので、栄養ドリンクなどと同じようにビタミン剤が含まれている。細菌性の結膜炎やものもらいなど、細菌が原因の場合に患者がこの目薬をさすと、ビタミン剤が菌に栄養を与えてしまい、症状を悪化させるケースがあります」
目薬をさし始めてから3日以上たっても腫れが引かない場合には、服用している目薬が合っていない可能性がある。眼科を受診して適切な処方を受けるべきだろう。
※週刊ポスト2017年9月15日号