国内

親が知らぬ真実 隠語で展開される子供たちのネットいじめ

犯人も理由もわからない巧妙ないじめが横行

 いじめの傾向は、今も昔も“悪口”が多いが、その舞台は教室からネットに変わり、露骨な表現から仲間内でしかわからない隠語になっている──。

「友達グループが固定されていない1学期は、いじめが深刻化する前に脱出できることも多いのですが、2学期に入ると、いじめリーダーに仲間が増え、いじめが定着化。クラス中を巻き込み、まるでショーのようにターゲットを攻撃し始めます」と注意を促すのは、『いじめと戦おう!』ホームページの管理人で、1000人近いいじめ相談を受けてきた玉聞伸啓さんだ。

 最近のいじめは親や教師の目の届かないツイッターやLINEといったネット上で繰り広げられていることが多い。特に、犯人がツイッター上で、いじめられている子になりすまして他人の悪口を広め、悪口を言われた相手に間接的にいじめさせる手口が増えている。この方法だと、いじめが教室内で収まらず、先輩などを巻き込み、学校中に拡散する。いじめ問題に詳しいレイ法律事務所の高橋知典さんはこう話す。

「ツイッターやLINE上ではいじめをしていても、教室では最低限のコミュニケーションを取っているため、先生はおろか他の生徒も気づきにくいのが、最近のいじめの実情です」

 犯人も、いじめの理由もわからない──こういったいじめは、国公立にかかわらずどの学校でも行われ、特に学力の高い学校ほど、主犯が誰かバレないように、手口がより巧妙になっているという。

◆子度は親にいじめを打ち明けない

関連キーワード

関連記事

トピックス

STAP細胞騒動から10年
【全文公開】STAP細胞騒動の小保方晴子さん、昨年ひそかに結婚していた お相手は同い年の「最大の理解者」
女性セブン
水原一平容疑者は現在どこにいるのだろうか(時事通信フォト)
大谷翔平に“口裏合わせ”懇願で水原一平容疑者への同情論は消滅 それでもくすぶるネットの「大谷批判」の根拠
NEWSポストセブン
大久保佳代子 都内一等地に1億5000万円近くのマンション購入、同居相手は誰か 本人は「50才になってからモテてる」と実感
大久保佳代子 都内一等地に1億5000万円近くのマンション購入、同居相手は誰か 本人は「50才になってからモテてる」と実感
女性セブン
宗田理先生
《『ぼくらの七日間戦争』宗田理さん95歳死去》10日前、最期のインタビューで語っていたこと「戦争反対」の信念
NEWSポストセブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
JALの元社長・伊藤淳二氏が逝去していた
『沈まぬ太陽』モデルの伊藤淳二JAL元会長・鐘紡元会長が逝去していた
NEWSポストセブン
ムキムキボディを披露した藤澤五月(Xより)
《ムキムキ筋肉美に思わぬ誤算》グラビア依頼殺到のロコ・ソラーレ藤澤五月選手「すべてお断り」の決断背景
NEWSポストセブン
(写真/時事通信フォト)
大谷翔平はプライベートな通信記録まで捜査当局に調べられたか 水原一平容疑者の“あまりにも罪深い”裏切り行為
NEWSポストセブン
逮捕された十枝内容疑者
《青森県七戸町で死体遺棄》愛車は「赤いチェイサー」逮捕の運送会社代表、親戚で愛人関係にある女性らと元従業員を……近隣住民が感じた「殺意」
NEWSポストセブン
大谷翔平を待ち受ける試練(Getty Images)
【全文公開】大谷翔平、ハワイで計画する25億円リゾート別荘は“規格外” 不動産売買を目的とした会社「デコピン社」の役員欄には真美子さんの名前なし
女性セブン
眞子さんと小室氏の今後は(写真は3月、22時を回る頃の2人)
小室圭さん・眞子さん夫妻、新居は“1LDK・40平米”の慎ましさ かつて暮らした秋篠宮邸との激しいギャップ「周囲に相談して決めたとは思えない」の声
女性セブン
いなば食品の社長(時事通信フォト)
いなば食品の入社辞退者が明かした「お詫びの品」はツナ缶 会社は「ボロ家ハラスメント」報道に反論 “給料3万減った”は「事実誤認」 
NEWSポストセブン