自由党の小沢一郎代表は2012年7月に消費増税に反対して民主党を離党。民進党との選挙協力を模索する共産党や社民党も、以前から一貫して消費増税反対だ。

 小池新党「希望の党」のスタンスは明確ではないが、安倍首相の“大義”に小池百合子・都知事は「取って付けたような感じ」と否定的なコメントをした。小池新党の中心的立場になると見られる細野豪志・元環境相も「上げられる環境なのか、そこから議論した方がいい」と慎重姿勢を示している。「消費増税凍結」という政策は、「反自公」結集の媒介になりつつある。

 そんな中で一人“ハムレット状態”になっているのが前原氏だ。前原氏は民主党政権だった2012年に、政調会長として「社会保障・税一体改革関連法案」(※注)を取りまとめた。先の民進党代表選の際も、代表の座を争った枝野幸男氏が「増税反対」と主張したのに対し、前原氏は真っ向から増税を唱えた。

【※注/社会保障の充実と財政健全化を目的とし、消費税率を2014年4月に8%、2015年10月に10%に引き上げることが決まった。その後、後者は2019年10月に延期された】

 元民主党代議士で政治評論家の木下厚氏が言う。

「前原さんは“安倍首相に真似された”と言っているようですが、有権者からしたらどっちが先かなど問題ではない。自民党支持ではない人も“同じようなことを言ってるんなら自民党が無難”となります」

関連記事

トピックス

STAP細胞騒動から10年
【全文公開】STAP細胞騒動の小保方晴子さん、昨年ひそかに結婚していた お相手は同い年の「最大の理解者」
女性セブン
宗田理先生
《『ぼくらの七日間戦争』宗田理さん95歳死去》10日前、最期のインタビューで語っていたこと「戦争反対」の信念
NEWSポストセブン
水原一平容疑者は現在どこにいるのだろうか(時事通信フォト)
大谷翔平に“口裏合わせ”懇願で水原一平容疑者への同情論は消滅 それでもくすぶるネットの「大谷批判」の根拠
NEWSポストセブン
大久保佳代子 都内一等地に1億5000万円近くのマンション購入、同居相手は誰か 本人は「50才になってからモテてる」と実感
大久保佳代子 都内一等地に1億5000万円近くのマンション購入、同居相手は誰か 本人は「50才になってからモテてる」と実感
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
ムキムキボディを披露した藤澤五月(Xより)
《ムキムキ筋肉美に思わぬ誤算》グラビア依頼殺到のロコ・ソラーレ藤澤五月選手「すべてお断り」の決断背景
NEWSポストセブン
(写真/時事通信フォト)
大谷翔平はプライベートな通信記録まで捜査当局に調べられたか 水原一平容疑者の“あまりにも罪深い”裏切り行為
NEWSポストセブン
逮捕された十枝内容疑者
《青森県七戸町で死体遺棄》愛車は「赤いチェイサー」逮捕の運送会社代表、親戚で愛人関係にある女性らと元従業員を……近隣住民が感じた「殺意」
NEWSポストセブン
大谷翔平を待ち受ける試練(Getty Images)
【全文公開】大谷翔平、ハワイで計画する25億円リゾート別荘は“規格外” 不動産売買を目的とした会社「デコピン社」の役員欄には真美子さんの名前なし
女性セブン
羽生結弦の勝利の女神が休業
羽生結弦、衣装を手掛けるデザイナーが突然の休業 悪質なファンの心ない言動や無許可の二次創作が原因か
女性セブン
眞子さんと小室氏の今後は(写真は3月、22時を回る頃の2人)
小室圭さん・眞子さん夫妻、新居は“1LDK・40平米”の慎ましさ かつて暮らした秋篠宮邸との激しいギャップ「周囲に相談して決めたとは思えない」の声
女性セブン
いなば食品の社長(時事通信フォト)
いなば食品の入社辞退者が明かした「お詫びの品」はツナ缶 会社は「ボロ家ハラスメント」報道に反論 “給料3万減った”は「事実誤認」 
NEWSポストセブン