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2017.10.14 11:30  マネーポストWEB

三軒茶屋は都会住まいの象徴? 24時間営業多く終電後も賑わう街

三軒茶屋の目印はキャロットタワー


 住んでみたい街の理想と現実には、得てして大きな差があるものだ。憧れのあの街は果たして本当に素敵な街なのか? まったくノーマークだけど、実は住みやすい街は? 今回は、SUUMOが行った「住みたい街ランキング 2017」で24位にランクインした「三軒茶屋」(東京都世田谷区)について、ライターの金子則男氏が解説する。

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 首都圏でも屈指の人気路線・田園都市線でも随一のにぎわいを誇る街・三軒茶屋、通称「三茶(さんちゃ)」が、住みたい街ランキングで北千住(17位)や赤羽(21位)よりも下にいるのは、私には信じられません。

 確かにツッコミどころは多数あります。交通面で言えば、乗り入れ路線は東急田園都市線と東急世田谷線の2線がありますが、三茶在住者が世田谷線を利用するのは、おそらく区役所に行く時ぐらいではないでしょうか。世田谷線は小田急線(山下駅)や京王線(下高井戸駅)と接続していますが、それらに乗り換えるのに積極的に世田谷線は使わないはずです。

 バス路線も多数走っていますが、三茶住民にとって使い勝手がいいと言えそうなのは、下北沢に行く「北沢タウンホール行」ぐらい。調布駅南口行などに乗ったら、終点に着くのは何時になることやら……。ということは実質、田園都市線の1線ですが、こちらは混雑度がすごい。たとえ渋谷まで数分でも、十分にウンザリさせられます。

 道路状況は微妙です。首都高速の出口が駅のほぼ真上にありますが、渋谷~三軒茶屋付近は上り・下りとも年がら年中、朝から晩まで渋滞だらけ。駅を降りると大幹線道路の国道246号が通っていますが、こちらも見事に渋滞スポットです。北側の下北沢方面、南側の下馬方面とも抜け道がありますので、なるべく「246」を通らないルートを覚えた方が良いでしょう。

 とはいえ、買い物に関してはまったく申し分がありません。駅周辺にはスーパーマーケットが多数存在し、特筆すべきは24時間営業の店が多いこと。駅周辺には西友、ダイエー、肉のハナマサ、マルエツなど、24時間営業の店がこれほど充実した街は、他にはちょっと思い浮かびません。

◆「都会住まい」を実感できる街・三軒茶屋

 そんな三茶がランキングで下位に沈んでいるのは、調査方法に理由がありそうです。前述のアンケートは、対象が首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県)在住の20~49歳の男女で、「住みたい街(駅)」の回答は、沿線を選んだ後、駅を選んでもらうという方式。三茶低迷の理由は、渋谷(10位)や二子玉川(13位)と票が割れてしまったとしか思えません。その証拠に、駅近辺は常に多くの人で賑わっています。

 街の飲食店は、深い時間まで営業している店が多く、金曜の夜などは、あまりにも客が多いので、終電の時間をついつい忘れがち。他の街で飲んだ後、三軒茶屋に帰ってきてから軽く飲み直すという、いかにも都会的な遊び方もできます。名画座の「三軒茶屋シネマ」は閉館してしまいましたが、ビルの上の「三軒茶屋バッティングセンター」は健在です。

「ワンルーム・1K・1DK」の家賃相場は9.25万円(ライフルホームズ調べ)と、かなりの額ですが、一帯はとにかく物件が多いので、粘り強く探せば予算内のものが見つかる可能性は十分あると思います。

 駅を降りると、頭上が高速道路なのは気になりますが、キャロットタワーの無料展望台の眺望の良さで、それもプラスマイナスゼロ。渋谷からは歩くには少し距離がありますが(渋谷~三軒茶屋は約3.5km)、終電で三茶までたどり着き、深夜なのに人で溢れるTSUTAYAでDVDを物色したり、ラーメン屋を覗いたり、バーでもう1杯引っ掛けたりすれば、都会気分を味わえることは間違いないでしょう。

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