その内容は明らかにされていないが、郭氏は自身のツィッターで、2人が笑顔で握手している写真を投稿しており、ことさらにバノン氏との親密な関係を印象付けようとしているようだ。
バノン氏は米大当選でトランプ氏の選挙参謀を務め、政権発足直後には首席戦略官兼大統領上級顧問としてホワイトハウスに陣取り、トランプ大統領に政策を献策していたが、徐々に大統領と険悪な関係となり、ホワイトハウスを去った。とはいえ、ホワイトハウスへの影響力は失っていないとされる。
それを裏付けるように、バノン氏は9月に香港で講演した直後に北京を秘密訪問し、王岐山氏と会見しており、その写真を含めて英紙「ファイナンシャル・タイムズ」がスクープとして報じている。
郭氏と王氏はいわば不倶戴天の敵といえるだけに、バノン氏は郭、王両氏と密会したことで、両者の橋渡しをしようとしているのでは? あるいは、両者の敵対関係を利用して両者から機密情報を入手しようとしているのでは?──などの憶測が出ている。