スポーツ

来季もV脱なら…現実味を帯びる巨人・中畑清監督誕生

来季V逸なら契約満了という名の解任も(撮影:山崎力夫)

 2012年に横浜からFA入団して以来、6シーズンで3度の優勝に貢献した村田修一が巨人を自由契約になった。鹿取義隆ゼネラルマネージャー(GM)はベテランの村田を斬ることで、若手育成に力を入れる方針を明らかにした。野球担当記者が話す。

「正直、高橋由伸監督は混乱していると思いますよ。3年目の来季は優勝できなければ、オフには契約満了という名の解任が待っている。しかし、GMは若手を育成しろという。今の巨人の若手内野手で、長距離砲である村田の代わりが務まりそうな可能性を秘めているのは岡本和真くらい。それも限りなく未知数であり、来季いきなり村田と同じような打棒が期待できるかといえば……。育成もしながら優勝を目指すことほど難しいことはない」(以下同)

 とはいえ、特に巨人の場合、育成はある程度の戦力があって、余裕のある時にしか難しいと言われる。さらに、高橋監督に育成の実績はほとんどない。

「逆指名ドラフトで入団してきた高橋監督は1年目からいきなりレギュラーに抜擢されたスター選手。現役時代に仕えた監督は長嶋茂雄氏、原辰徳氏、堀内恒夫氏の3人だけです。原監督の1年目だった2002年や清武英利GM時代の2000年代は育成制度から若手が飛び出てきた時もありましたが、長続きしなかったし、基本的にFAなどの補強を中心に優勝を目指してきた体質しか経験していない。

 正直、なかなか芽が出ない若手の気持ちも理解しづらいはずですし、どうすれば若手が育つのかというサンプルも持っていないのではないでしょうか。監督生活2年で判断するのは忍びないですが、高橋監督の抜擢で主力に育ったと呼べる選手はいない。今年の中井大介のようにただ我慢して使えばいいという問題でもないでしょう」

 来季も優勝できないとなれば、当然ながら進退を問われることになる。

「現役続行の意志を示していたにもかかわらず、監督に就任してもらったという経緯もあるため、巨人としては契約期間中の解任はしづらい。そこでもう1年我慢するのでしょうけど、目立った入れ替えのないコーチングスタッフにしても、村田の自由契約にしても、高橋監督に本当に優勝を期待しているのかと疑問に思いたくなるような動きです」

関連記事

トピックス

大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
大ヒット中の映画『4月になれば彼女は』
『四月になれば彼女は』主演の佐藤健が見せた「座長」としての覚悟 スタッフを感動させた「極寒の海でのサプライズ」
NEWSポストセブン
国が認めた初めての“女ヤクザ”西村まこさん
犬の糞を焼きそばパンに…悪魔の子と呼ばれた少女時代 裏社会史上初の女暴力団員が350万円で売りつけた女性の末路【ヤクザ博士インタビュー】
NEWSポストセブン
華々しい復帰を飾った石原さとみ
【俳優活動再開】石原さとみ 大学生から“肌荒れした母親”まで、映画&連ドラ復帰作で見せた“激しい振り幅”
週刊ポスト
中国「抗日作品」多数出演の井上朋子さん
中国「抗日作品」多数出演の日本人女優・井上朋子さん告白 現地の芸能界は「強烈な縁故社会」女優が事務所社長に露骨な誘いも
NEWSポストセブン
死体損壊容疑で逮捕された平山容疑者(インスタグラムより)
【那須焼損2遺体】「アニキに頼まれただけ」容疑者はサッカー部キャプテンまで務めた「仲間思いで頼まれたらやる男」同級生の意外な共通認識
NEWSポストセブン
学歴詐称疑惑が再燃し、苦境に立つ小池百合子・東京都知事(写真左/時事通信フォト)
小池百合子・東京都知事、学歴詐称問題再燃も馬耳東風 国政復帰を念頭に“小池政治塾”2期生を募集し準備に余念なし
週刊ポスト
(左から)中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏による名物座談会
【江本孟紀×中畑清×達川光男 順位予想やり直し座談会】「サトテル、変わってないぞ!」「筒香は巨人に欲しかった」言いたい放題の120分
週刊ポスト
大谷翔平
大谷翔平、ハワイの25億円別荘購入に心配の声多数 “お金がらみ”で繰り返される「水原容疑者の悪しき影響」
NEWSポストセブン
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
女性セブン
ホワイトのロングドレスで初めて明治神宮を参拝された(4月、東京・渋谷区。写真/JMPA)
宮内庁インスタグラムがもたらす愛子さまと悠仁さまの“分断” 「いいね」の数が人気投票化、女性天皇を巡る議論に影響も
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン