芸能

天然ボケ逸話満載の斎藤清六 今のTV界に需要はあるか?

欽ちゃん番組をきっかけにブレイクしたあの人は今?

 萩本欽一に密着したドキュメンタリー映画『We Love Television?』が11月3日から公開される。同映画は、日本テレビで1990年代に『電波少年』シリーズを手掛け、高視聴率を獲得した“T部長”こと土屋敏男氏が監督を務める。勝俣州和、松原桃太郎、西尾拓美、中村亘利、木野正人で構成されたグループCHA-CHAを生んだ『欽きらリン530!!』でディレクターを務めて以来、師匠と仰いでいる萩本を土屋がどう撮るのか注目されている。

 その一方で、一部ファンにとっては意外な注目ポイントがあるという。芸能担当記者が話す。

「欽ちゃん番組をきっかけに大ブレイクした斎藤清六(69)が劇場に訪れるのかも見所の1つです。清六さんはプロレス会場や舞台に何気なく訪れ、さっと帰っていきます。普通、業界人は招待席で見ますし、関係者にも見に来たアピールをする人が多いですよ。でも、清六さんはそんな雰囲気は一切出さず、むしろ見つからないように消えていく」

 清六は日本大学法学部在籍中の1969年、日本劇場に出演していたコント55号の楽屋を突然訪れ、弟子入りを志願。まだ誰も手を付けていない寿司を萩本が勧めると、遠慮せずいきなり、真ん中にあるウニを食べ、次にトロを口に運んだというエピソードもある。

「当時はおおらかな時代だったので、ファンでもいきなり楽屋に入れたんですね。天然ボケらしい逸話も欠かさない清六さんですが、翌年に欽ちゃんが初めて映画を撮った時には、ポスターをベニヤ板に貼り、サンドイッチマンとして銀座の街を歩いて、宣伝していたこともあったそうです。誰に言われたわけでもなく、自主的な行動だった」

 その後、浅草で修業したり、『スター誕生!』(日本テレビ系)の前説などを経験したりして、1980年代には『欽ちゃんのどこまでやるの!?』(テレビ朝日系)では、頼りないアナウンサー役で『村の時間の時間』というコーナーを担当し、人気を博した。

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