ライフ

身体に不調もたらす「睡眠負債」早わかり講座、浅田真央は?

「睡眠負債はない」と太鼓判の浅田真央さん(右)と西野精治氏

 昨今「働き方改革」が叫ばれているものの、日本人の睡眠時間の少なさは相変わらずである。今年6月、『NHKスペシャル』でも「睡眠負債が危ない」という特集が放送され、そこでも、長年の睡眠不足が「負債」のように溜まっていき、これがうつ病、がん発症リスク、認知症などをもたらすことなどが明かされている。同番組にも登場し、現在30万部を突破した『スタンフォード式 最高の睡眠』著者の同大医学部精神科教授・西野精治氏が講演に登場した。

 10月19日に行なわれた「脱・睡眠負債 ~パフォーマンスと睡眠の関係性を考える~」では、西野氏の講演ののち、同氏とともに研究を行なう寝具メーカー・エアウィーヴ代表取締役会長兼社長の高岡本州氏、そして元フィギュアスケート選手の浅田真央さんがパネルディスカッションにて睡眠の重要性について語り合った。

 睡眠不足が深刻な健康への弊害をもたらすことに関する研究においては、西野氏が所属するスタンフォード大は長年の実績があり、世界最高峰のレベルにあるという。西野氏は、アメリカの保険会社が過去に行なった調査結果を紹介。

 これによると、アメリカ人は平均7.5時間寝ており、同時間寝ている人は“死亡危険率”がもっとも低かった。一方で、3時間や4時間といった“短時間スリーパー”や10時間など“長時間スリーパー”の死亡率は1.3~1.4倍になったという。睡眠時間は短すぎても長すぎてもダメだというのだ。また、女性の短時間睡眠の人は太っているという傾向も見られたそうだ。

 日本では、1960年代の平均睡眠時間は8.5時間だったが、現代は7.2時間に減少している。そして、22時までに寝る人も約70%から約30%に減少した。そして、西野氏は「睡眠負債」の概念を解説。一つの分かりやすい例が、毎日14時間ベッドに入ると睡眠量はどうなる? という実験の解説だ。元々7.5時間寝ていた人に対して実施した結果がこの考え方の元にある。

関連キーワード

関連記事

トピックス

水原一平氏のSNS周りでは1人の少女に注目が集まる(時事通信フォト)
水原一平氏とインフルエンサー少女 “副業のアンバサダー”が「ベンチ入り」「大谷翔平のホームランボールをゲット」の謎、SNS投稿は削除済
週刊ポスト
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
女性セブン
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン