芸能

田原俊彦 56歳にして「限界に挑戦した」ライブの充実感

さらなる進化を遂げる田原俊彦

 8月26日の横浜・関内ホールから始まった田原俊彦(56)の全国ツアーが10月20日の福岡国際会議場大ホールでの公演をもって終了した。今年のツアーは、例年以上に気合いを感じさせるステージ構成だった。

 オープニングで大きな風船を割ってステージに現われると、『Dear 迷える獅子達』『堕ちないでマドンナ』と続け、東京公演からはMCを入れることなく、『どうする?』『さよならloneliness』『ついでのようにKiss me』『シャンデリア・ドライブ』と6曲連続で熱唱。3曲歌った後に一呼吸置く例年とは違うスタートとなっていた。

 MCを挟んで、自身のダンスナンバーの中でも特に激しい『かっこつかないね』を1988年発売当時とほぼ変わらない振付で踊り、バラード『思い出に負けない』で聴かせると、ファンの間で特に人気の高い『Bonita』で会場はさらにヒートアップ。懐かしい曲と近年の曲、アップテンポとバラードと緩急自在に繰り出される構成に、ファンはこの上ない笑顔でステージを見つめていた。芸能記者が話す。

「今回のセットリストには、34年前のアルバムから『ついでのようにKiss me』『シャンデリア・ドライブ』『Love sick Rain』の3曲、33年前のアルバムから『ミルキー・ウェイ』と久しぶりに聞ける歌がありました。デビュー当時の田原はカッコいいというよりも、アイドルらしいイメージが強かった。『大人になったら歌えない』なんてことすら言われていた。56歳になった今、35年近く前の歌をどう聴かせるかは非常に難しいはず。それなのに違和感なく歌い、ファンに当時の感情を思い起こさせていました」

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