あ! 夜行性と言えばケニアに旅したときのカバを思い出す。ナイトサファリという、懐中電灯持参で動物達の生態を観察するツアーだ。驚いた事に、かなりの動物達が眠りにつくどころか昼間より敏速な動きをしているのだ! 中でもスローペースイメージのカバは意外や意外、かなりのスピードで夜のサファリを爆走していた! カバの時速は約40キロと言われていて、何と、あのウサイン・ボルトを上回る速さなのだ。
余談だが、アフリカでは、人間の死者数はカバによるものが最も多いと言われていて、1年あたり約2900人がカバに襲われて死亡しているとか。なかなか凶暴な面もあるのですね…。※ちなみに私も走りは速い、あっ…でも凶暴ではないです。
話をドサッ! と戻して、この睡眠において、私が何より大事にしているのは寝具の“白”。もちろんパジャマはシルクだ。なんてサラッと言いたいところだけど…綿だ。ごく普通の綿や麻素材の白で充分。何ならストレッチのきくスウェット上下白でも可。
私は感覚で、眠りをとても神聖な時間と幼い頃から思っている。カラフルな濃い色、またはたくさんの柄物の寝具に囲まれると、身体が色に影響されて休まらない気がするのだ。私の見る夢は色付きだから特に、出来れば白地のキャンバスに絵を描くように、夢も描きたいのだ。
だったらまずは心落ち着けて早く寝なさいよ! と誰かの声が聞こえた気がする。本当に、今夜こそ夜行性動物と縁を切り昼行性に切り替えようと思う。日の入りの早さから、秋の夜長…なんて言いますが、私の場合、このままだと春夏秋冬いつだって夜長なのだ。
撮影/渡辺達生
※女性セブン2017年11月16日号