「ストレスや過労による血液の粘着化に加えて、食生活に問題があるとコレステロールや中性脂肪が増加します。これらが血管に付着すると血液が流れにくくなり、“血液ドロドロ”と呼ばれる状態になる。そうなると、動脈硬化が一気に進みます」(狭間医師)
広く知られているように、動脈硬化は重大な疾患の呼び水となる。
「動脈硬化が進むと、脳卒中や心筋梗塞のリスクが高まります。逆に改善して血液をサラサラに戻せば、将来的な疾患リスクを減らせます」(狭間医師)
健康診断などで採血する際、自分の血が以前より「どす黒く」見えて驚くことがある。また、並んで採血された人の血が自分より鮮やかだったりすると、“自分の健康状態は悪いのか”と不安になったりする。血液の「色」は何を示すのだろうか。
「赤血球内のヘモグロビンは動脈で酸素と結びつくと『鮮やかな赤』になり、酸素と分離すると静脈で『どす黒い赤』になります。色の違いは個人差によるもので病的なものではありません」(狭間医師)
※週刊ポスト2017年11月17日号