「別にタブーでも何でもないのですが、ジャニーズ事務所を退所した先輩である田原俊彦の歌を3人の前で歌うのは普通なら躊躇しそうなものですよ(笑い)。それを全く気にすることなく、純粋に自分が歌いたいから歌っているように見える田中さんの姿は素晴らしい。結局、タブーは周りの空気が作るもので、実際はそんなことないという場合が結構ありますからね。番組フィナーレの72曲メドレーで、3人がジャニーズ事務所関連の曲を歌わなかったことで、より一層、田中の凄さが際立ちました」(同前)
これまでも田中は田原俊彦ファン、近藤真彦ファンを公言。田原とレギュラー番組『爆報!THEフライデー』(TBS系)の司会を共に務める一方で、ジャニーズ事務所に今も所属する近藤とも何度も共演。絶妙な立ち位置を保っている。
「田中はファンだった10代の頃の気持ちを今も忘れていない。とにかく無邪気で、本当に好きということが伝わってくる。だから、3人の前で『ハッとして!Good』を歌っても、視聴者にもスタッフにも『田中さんだから』と許されるのでしょう。
周りの“大人”から見れば、田中の行動は異様に映る。だけど、その“大人”の振る舞いがテレビをつまらなくさせている。田中は、テレビを見ていた子供の頃の気持ちを忘れていない。視聴者側に立てる人間なんです。テレビに出ている芸能人はある意味、いつまでも“子供”の部分を持っていないといけない。田中が、そう教えてくれている気がします」(同前)
大人の論理が振りかざされる芸能界で、誰にも気兼ねすることなく、無邪気に振る舞う田中裕二。テレビから重宝される理由はそこにあるのかもしれない。