芸能

受験・ドラマ・帯番組で多忙の真矢ミキ 流す力持つことがコツ

真矢ミキが気持ちの切り替え方を語る

 女優としての活躍と情報番組『ビビット』(TBS系)のMCを務める真矢ミキ。忙しい日々の中の切り替えはどうしているのだろうか――。

 最近よく人様に感心していただく。忙しい中、時間の使い方うまいね~と。

 私の胸中はこうだ。

「いやいや下手です。かなり無理ってわかってやってますー」

 時折、壺に向かって大きく叫びたくなる。目の前に課題が山積みになると、いつも駆られる衝動だ。とはいえ、大変大変と言って騒ぎ立てて楽になることは避けたい。それはやっぱり、仕事のない頃の苦しみを知っているから。

 ありがたいことに今年は、朝の情報番組をしながら連続ドラマも並行して走っている。2~3週間で撮影する単発ドラマと情報番組を並走した事はあったけど、連ドラとなると3~4か月撮影が続く。勿論土日はない。台本も8冊くらいやってくる。

 更に、映画や単発のドラマと違い、役が今後どんな風になっていくのか前もってわからないことも多い。台本もギリギリ。従ってスケジュールに余裕がないと、なかなかこわい現実と直面することになるのだ。しかし今こそ役者として成長したい私。忙しい? はいはい上等!!

 てな訳で、私の挑戦は始まった。常日頃、多忙な訳でもないのに、人生重なるときは重なる。皆様にもそういう経験はないだろうか? 過去には4年半くらい暇を持て余していた私…この忙しさを、あの頃の私に満遍なく振り分けられれば、理想的という形なのかもしれない。まぁ、そんな事はどうでもいい…。

 そんな訳で私は、朝の番組+連続ドラマ→受験(大検)→舞台→連続ドラマと6月から今の所走ってきている。

『黒革の手帖』で銀座のクラブのママになり、『古事記』で恐れ多くも神になる、そして、『さくらの親子丼』で、ばばあと呼ばれながらも親子丼を作り人と寄り添う…そこに受験の現代社会や古文、漢文、日本史、世界史、英語…などなど、完全に私の頭はあらゆる活字で埋め尽くされ支配されていた。

 時にごっちゃになって、慶応3年、銀座のママが大政奉還…いやいや、それはないでしょう…とありえないシーンを想像してみたり。とにかくアニメみたいに頭を振ったら活字が溢れ落ちるような感覚に陥った。

 それは時間が、世界最速の乗り物みたいにビュンビュンと過ぎて行く、ちょっとワクワクする世界でもあるのだ。バスを待つ10分はあんなに長いのに、覚える事に使うと6時間あっても、アッと言う間に過ぎるから不思議。それくらい頭に記憶させるという作業は歳を追うごとに、きつい急坂を登るようだ。以前受験生から聞いた鯖などでDHAを摂って暗記に工夫もしてみたり…イェイ。

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