ライフ

【法律相談】引き取りに来ない洗濯物 保管期間はいつまで?

クリーニングは早めにお引き取りを

 暦はそろそろ師走。押入れからコートやダウンジャケットを引っ張り出そうとして、クリーニング店に預けっぱなしだということに気づいた人もいるだろう。そういった客ばかりではクリーニング店は大変だが、こうした衣類は、いつまで保管してもらえるものなのか? 弁護士の竹下正己氏が回答する。

【相談】
 クリーニング店を経営しています。悩んでいるのは引き取りにこない洗濯物の多さ。引っ越しなどで忘れてしまっているのでしょう。問題なのは、お預かりしている衣類などをいつまで保管すればよいのかということ。この場合、どれくらいの期間、保管すればお客様からのクレームを受けずに済みますか。

【回答】
 クリーニングは衣服の洗濯の請負ですが、商人が営業の範囲で物を預かると、その保管料をもらわなくても、注意義務をもって保管する義務を負い、特約がない限りは民法の寄託に関する規定の適用を受けます。

 民法では、預かり品の返還の時期を決めなかったら、いつでもその返還をすることができるとされていますので、取りに来てください、と通知をすれば寄託契約が終了、顧客には引き取り義務が発生します。

 そして、引き取りに来なければ裁判所に申し立てて、洗濯物を競売することができます。その代金からクリーニング代の回収も可能です。顧客が転居して連絡が取れなくても、公示送達という手段でこうした手続きを経て、預かり洗濯物を法的に処理できます。

関連キーワード

関連記事

トピックス

水原一平氏のSNS周りでは1人の少女に注目が集まる(時事通信フォト)
水原一平氏とインフルエンサー少女 “副業のアンバサダー”が「ベンチ入り」「大谷翔平のホームランボールをゲット」の謎、SNS投稿は削除済
週刊ポスト
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
女性セブン
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン