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2017.11.20 20:00  マネーポストWEB

ビットコインの「採掘」 2140年に発行上限に達する

ビットコインのマイニング(採掘)にはコストがかかる(写真:アフロ)


 仮想通貨・ビットコインについて説明する際、金と比較されることも多い。法定通貨の場合、その価値が国家や中央銀行によって管理されているのに対し、金やビットコインの価格は市場によって決定されているからだ。フィスコデジタルアセットグループ代表取締役でビットコインアナリストの田代昌之氏は、「ビットコインが金と似ているのはそれだけではない」と以下のように語る。

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 ビットコインの信頼性・安全性を担保している根幹技術「ブロックチェーン」は、約10分ごとに取引データをブロックにしてチェーン状につなげて行く仕組みだが、ブロック同士をつなげる作業をマイニング(採掘)という。具体的にはブロックをつなげるために必要な答えを高度な計算を行なって導き出す。この計算には高性能なコンピュータと膨大な電気代が必要だ。

 コストをかけてマイニングするのは、最初に答えを出すことに成功した人に報酬としてビットコインが支払われるからだ。金を採掘する時も高性能な重機に投資したり、人件費をかけたりするなどコストをかけている。金とビットコインの入手方法は異なるが、ビットコインを入手するマイニングと金の採掘は似たイメージなのである。

 金が採掘によってその量が増えてきたように、ビットコインもマイナー(マイニングする人)によって約10分ごとにマイニングされて少しずつ増えている。金はすでにたくさん掘り出されたため、昔より現在の方が採掘は難しくなってきている。同様に、今後はビットコインもマイニングが難しくなっていく。

 ビットコインが誕生した当初は、マイナーへの1回のマイニング報酬は50BTC(ビットコインの通貨単位)だった。だが、現在は12.5BTCと4分の1になっている。ブロックチェーンのブロックが21万ブロック増えるごとに、マイニング報酬は半減する決まりとなっている。このマイニング報酬が半減するタイミングを「半減期」というが、すでに現在までに2012年11月と2016年7月の2度、半減期を迎えており、今後も約4年ごとに半減期が訪れる予定だ。

 そして、最終的に2140年頃に692万9999番目のブロックが作られると、ビットコインは発行上限である2100万BTCに達し、それ以上マイニングできないと決められている。

 このように、ビットコインは発行上限が決められている“限りある資源”であることがわかるだろう。それに加えて、買い物ができる点で、金より便利な価値保存の手段として注目されているのである。

 実際、2016年の日本国内の仮想通貨取引所におけるビットコインの取引高は約2兆800億円だったが、2017年には8兆2600億円に達すると予測されている。2014年の取引高は79億円だったから、3年間でマーケットの規模は何と約1000倍に達する勢いなのだ。

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