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2017.11.26 07:00  SAPIO

「親日」の印象が薄いフィリピンが神風特攻隊を賞賛する理由

タルラック州バンバン村で行われた神風特攻隊慰霊祭(平成12年10月)

 世界は日本をどう見ているか。ジャーナリストの井上和彦氏は以前紹介した親日国・台湾とは違い、日本に対し決して良い感情を抱いているとは思えぬフィリピンを訪れ、衝撃を受ける。

 * * *
「フィリピンにも“英雄”はたくさんいます。ですから私たちは神風特攻隊という日本の““英雄”をたいへん尊敬しています」

 少し時間を遡るが、2000年(平成12年)10月25日、ルソン島タルラック州バンバン村で行われた神風特攻隊の慰霊祭に参加していた地元サン・ロック高校の女子学生たちから自国の“英雄”と同様に称える言葉が飛び出した。そして引率の男性教師は、「こうした歴史教育を通して、子供たちに国を守ることの大切さを知ってほしいのです」と語った。驚くべきことに、フィリピンで神風特別攻撃隊が称賛され、尊敬を集めていたのである。

 この慰霊祭が終了し、日本からやってきた慰霊団のバスが村を去ろうとしたとき、前方から濛々と立ちあがる砂埃と共に「日の丸」とフィリピン国旗を振る子供たちの一団が押し寄せてきた。慰霊団の人々はこの衝撃的な光景に胸を詰まらせ、そして頬を濡らした。
 手作りの日章旗をその小さな手に握り締めた子供たちの行列は延々と続いたのである。いったいこれはどういうことなのか……。

 大東亜戦争で日米の決戦場となったフィリピンでは一般市民に多くの死傷者を出した。そんな歴史からこの国の対日感情は決して良いとはいえないだろうと思い込んでいただけに、私はその光景に衝撃を受けた。

 その秘密はフィリピンの被侵略の歴史にあった。

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