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藤野英人氏が解説 いま投資すべき成長期待企業の共通点

いま投資すべき企業の共通点とは?

 日経平均株価が26年ぶりの高値を更新するなど、日本株を取り巻く相場環境はきわめて好調に見えるが、トヨタ自動車や三菱UFJフィナンシャル・グループといった日本を代表する大型株は未だ2015年につけた高値を上回っていない。なぜそれら国際優良銘柄は思ったよりも投資家の関心を集めていないのか。「ひふみ投信」の運用責任者である藤野英人氏(レオス・キャピタルワークス代表取締役社長・最高投資責任者)が「いま投資すべき成長企業の見分け方」について解説する。

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 正直、いま投資したい会社が山のように出てきている。それは日本企業全体で好調な決算が相次いでいるという目先の話ではない。もっと先を見据えて、地道でも持続可能な成長が期待できる企業が中小型株を中心に目につくようになったということだ。

 たとえば、学生寮とホテルを運営する共立メンテナンス(東証1部・9616)はその筆頭格に挙げられる。外国人観光客の増加でビジネスホテル「ドーミーイン」が好調なうえ、都内の学生寮の利用率も上昇。これまで地道に蒔いてきたタネがビジネスとして拡大し、業績も増収増益が続いている。

 創業120年を超える老舗商社の兼松(東証1部・8020)も、ここにきて魅力が増している一社だ。今年6月に就任した谷川薫・新社長のリストラによって、市況に左右されやすい資源権益への投資を行なわず、電子・IT、食料、プラント事業を中心に今後伸びる分野に経営資源を集中。財務体質も改善し、業績も好調だ。

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