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2017.12.07 20:00  マネーポストWEB

年末の「損切りシーズン」は仕込み時 12月の注目優待銘柄5選

クックパッドも12月に権利確定(HPより)


 12月は、年度末である3月と中間期末である9月に続いて株主優待の権利確定が多い月だ。ボーナスで追加の投資資金を投入する人も多く、楽しみが多いシーズンでもある。NISA(少額投資非課税制度)の枠が残っている人の中には、その枠を優待銘柄で使い切ろうと考える人もいるだろう。

 年内最後の優待獲得やNISAの使い切り以外にも、年末の投資家には大切な仕事がある。1年の投資の収支を計算し、支払う税額を減らすことだ。

 利益が出ている場合、そこから約2割が税として源泉徴収されているが(源泉徴収なし口座の場合は、確定申告で納付)、保有株に含み損が出ている銘柄があるならそれを売却することでトータルの利益額を減らし、税額を減らすことができる。これを機に損切りするのもいいし、引き続き保有したい場合でもいったん売却して損失を確定させてから、買い直すことを検討したい。そうすれば2017年の税額を減らせるうえ、口座を開くたびに含み損を見せられることもなくなる。

 このような作戦を実行する人が多いことから、年末は株価が低迷した銘柄を売却する動きが出やすい。要するに、1年の値動きが良くなかった銘柄は、年末にさらに下落しやすくなるのだ。逆に、優待銘柄の仕込み時を狙っている人にとっては、安く投資できるチャンスが来るかもしれない。12月に権利を得られる優待銘柄の中では、レシピサイトのクックパッド(2193)などにこうした動きが出る可能性も考えられる。

◆2017年に最も注目された優待銘柄も

 他にも12月が権利確定月の注目銘柄は少なくない。ファミリーレストランのすかいらーく(3197)は、2月に優待の食事券の額を従来の3倍に増額する思い切った拡充を発表し、2017年の株主優待ニュースで最も注目された銘柄のひとつだ。使える店舗やブランドも多く、全国展開しているので使い勝手も良いだろう。

 歯ブラシや洗剤などの日用品を詰め合わせで送ってくれるライオン(4912)、年に2回はおいしいコシヒカリを送ってくれるソルクシーズ(4284)もうれしい優待だ。東日本大震災以降、被災地支援を続けるラックランド(9612)では、ふかひれスープなど東北の特産品から選べる優待を年2回実施しており、優待を楽しみながらこうした企業を応援できるのも株式投資の醍醐味といえるだろう。

 以下、12月に権利獲得できる優待の中から、30万円程度の資金で投資が可能な注目銘柄のデータを紹介しよう。(株価や投資額はいずれも12月初旬時点)。

●クックパッド(東証1部・2193)
 同名の料理レシピ投稿サイトを運営。

【優待内容】100株以上:自社レシピサイト「クックパッド」のプレミアムサービス利用料6か月無料クーポン1枚(1年以上継続保有で1年間無料クーポンに変更)、株主専用紹介クーポン3枚(権利確定日:12月末、年1回)

●すかいらーく(東証1部・3197)
「ガスト」「ジョナサン」などを展開するファミリーレストラン最大手。

【優待内容】100株以上300株未満:傘下の店舗で利用できる食事券3000円分 300株以上500株未満:同1万1000円分(6月は9000円分) 500株以上1000株未満:同1万8000円分(6月は1万5000円分) 1000株以上:同3万6000円分(6月は3万3000円分)(権利確定日:12月末、6月末、年2回)

●ライオン(東証1部・4912)
 歯ブラシ、家庭用品大手。傘下に中外製薬も。

【優待内容】100株以上:自社製品詰め合わせ(権利確定日:12月末、年1回)

●ソルクシーズ(東証1部・4284)
 金融機関に強いシステムインテグレーター。見守り支援システムなど自社製品も。

【優待内容】200株以上1000株未満:コシヒカリ2kg 1000株以上1万株未満:同5kg  1万株以上:同10kg(権利確定日:12月末、6月末、年2回)

●ラックランド(東証1部・9612)
 小売店や飲食店の店舗企画、設計を手がける。

【優待内容】100株以上:宮城県の選べる特産品3000円相当(権利確定日:12月末、6月末、年2回)

文■森田悦子(ファイナンシャルプランナー/ライター)

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