◆入れ歯の人は?

 歯ブラシは、ブラシが柔らかめでヘッドが小さいタイプを推奨する。

「しっかり磨けそうだからと、固めの歯ブラシを選ぶ人もいますが、固いと口内を傷つけやすい。ヘッドが大きいと小回りが利かないので、磨き残しが多くなりがちです。また、グリップは大きくて握りやすいものだとコントロールしやすいでしょう」(米山氏)

 歳を重ねると増える「入れ歯」の場合も、入念なケアが必要だという。

「総入れ歯の人は、入れ歯の洗浄だけにしてしまいがちですが、歯茎、舌、口内の粘膜のブラッシングをしっかり行なう。部分入れ歯なら、入れ歯が隣接する歯を、インプラントの人はインプラントと歯茎の間を重点的に磨く。入れ歯やインプラントは元からある歯より細菌が付着しやすいからです」(米山氏)

 死に至る病の予防は、身近なところから始められる。

※週刊ポスト2017年12月22日号

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