今年の最も大きな怒りは、一強をめぐるモリカケ問題だった。この怒りはなかなか収まらない。
加計学園が獣医学部の設計を委託しているのは、加計学園グループのSID創研と大建設計。そのSID創研は加計理事長の妻が取締役だ。校舎建設には国の補助金が入っている。そのお金が妻の企業へ流れていくということだ。
一強と仲がいいと、いいことがいっぱいある。でも、一強に歯向かうと痛い目に遭う。森友学園の籠池前理事長は7月末から逮捕勾留が続いている。籠池さんに余計なことをしゃべらせないようにしているとしか思えない。
このモリカケ問題で注目を浴びた「忖度」という言葉だが、これにあやかって「忖度まんじゅう」が商品化された。ファミリーマートでは「忖度御膳」というお弁当を発売したようだ。これらの商品は、悪しき風潮を笑い飛ばすブラックジョークなのだろう。
◆政治家が使う200万円の軽々しさ、一方非正規雇用の人は…
それにしても、饅頭も、お弁当も、札束を忍ばせてお代官様に献上するにはちょうどいいサイズだ。と思っていたら、札束を隠すどころか、封筒に入れて堂々と手渡した人がいた。自民党の神谷昇衆院議員が、選挙前に、選挙区内の市議14人に現金計210万円を配ったという。市議たちは「時期が時期だけに怖くなって、全て返却した」と困惑。