国際情報

韓国メディアの「良心的日本人」 竹島、慰安婦等問題の見解

「日韓合意は解決ではない」が韓国の合言葉 UPI/AFLO

 韓国のメディアではしばしば「良心的」と評される日本知識人が登場する。韓国の報道、教育現場における「反日」の実態について研究している韓国人の崔碩栄(チェソンギョン)氏はこう指摘する。

「韓国メディアではいつも決まった日本の識者が重宝されています。彼らが韓国の姿勢や主張に背く発言をすることはほとんどなく、その一方で日本に対しては厳しい姿勢をとるのが普通。日本のメディアでは日本批判をする外国人が有難がられる傾向がありますが、韓国では逆に韓国寄りの発言をする日本の識者ばかり。非常に偏っているのです」
 
 では、韓国メディアに登場する日本の識者は、竹島や慰安婦、徴用工などの問題で、具体的にどのような発言をしているのだろうか。

 こうした記事で頻繁に登場するのが韓国・世宗大学教授の保坂祐二氏だ。日本による朝鮮統治の研究が専門で、同大「独島(編集部注・竹島)総合研究所」所長を2008年から務める。韓国では竹島研究の第一人者として知られ、“独島の番人”と呼ばれる。

 東京大学卒業後、1988年に韓国に渡った保坂氏は、高麗大学大学院で政治学博士号を取得。1998年に世宗大学の教員となった。2003年に韓国に帰化。文在寅氏の大統領選ではブレーンの一人に起用された。韓国外交部の諮問委員や韓国独立記念館(*注1)の非常任理事なども歴任している。

【注1/日本統治時代の“被害”や独立運動の歴史資料などを集めた博物館。天安市にある。】

関連記事

トピックス

水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
大谷翔平に責任論も噴出(写真/USA TODAY Sports/Aflo)
《会見後も止まらぬ米国内の“大谷責任論”》開幕当日に“急襲”したFBIの狙い、次々と記録を塗り替えるアジア人へのやっかみも
女性セブン
創作キャラのアユミを演じたのは、吉柳咲良(右。画像は公式インスタグラムより)
『ブギウギ』最後まで考察合戦 キーマンの“アユミ”のモデルは「美空ひばり」か「江利チエミ」か、複数の人物像がミックスされた理由
女性セブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン