胡氏が今回、トップに就任した台州市は、天台宗発祥の地である天台山や、中国の名刹で天台宗の中心的な寺院、日本の弘法大師が修行したとされる天台国清寺など観光の名所で知られる。人口も550万人と嘉興市の335万と比べると大都市で、面積も前者が1万平方キロ、後者が4000平方キロと2倍以上と行政区分は格上だ。
それがわずか2年間の行政経験だけで、極めて異例の人事となった。
2年前の嘉興市長への就任についても、当時としては極めて異例の出世だけに、ネット上では「サラブレッドはロケット出世が当たり前。党は実力ではなくて血統を大事にする」との批判が取りざたされた。今回も台州市トップ人事でも、上部機関の極めて意図的な思惑が感じられるだけに、今後も胡氏への風当たりが一層、厳しくなりそうだ。