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2018.01.17 16:00  週刊ポスト

『巨乳の誕生』著者 「ボイン」から始まる大きな胸の歴史

「1982年からヌードモデルの仕事を始めた中村京子は次第にAVにも出演し、1984年『平凡パンチ』の投稿ページで『Dカップ京子』と名付けられます。『ドリフ大爆笑』に出演するなど、テレビでも活躍したことで『Dカップ』は一般に認知されるようになりました」

 元号が昭和から平成に変わった直後の1989年2月、松坂季実子というGカップのAV女優が誕生する。村西とおる監督作品『でっか~いの、めっけ!!』に出演すると、爆発的な売り上げを記録、一般社会に“巨乳”が浸透し始めていった。

「“巨乳”という言葉自体は、すでに『平凡パンチ』1967年8月28日号でジェーン・マンスフィールドの胸を表現する際に使われており、『バチェラー』でも1980年代前半から頻繁に掲載されていましたが、世の中に浸透したのは松坂季実子の出現以降です」

 同年、AV界ではEカップの樹まり子、Fカップのいとうしいななどがデビュー。巨乳旋風が吹き荒れた。この鉱脈をさらに切り開いたのが、1984年に堀江しのぶをデビューさせたイエローキャブ軍団を率いる野田義治氏だった。その後、1998年に“だっちゅ~の”を流行らせたパイレーツを経て、「巨乳」は市民権を獲得していく。2010年代に入り、小向美奈子の登場で「巨乳」はひとつの頂点を迎える。

『肉体女優』に始まった呼び名が時代の変遷とともに変化する中で、大きなオッパイの女性は偏見と闘い続けた。毎日のように巨乳を目にできるようになった今こそ、我々は感謝と憧憬を忘れてはならないだろう。

取材・文■岡野誠

※週刊ポスト2018年1月26日号

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