国内

沖縄名護市長選の争点 「中国からパンダ招致」の思惑

沖縄に笹はあるのか(Biosphoto)

 無風状態の永田町とは対照的に沖縄が燃えている。名護市長選(2月4日投開票)が、国政選挙並みの盛り上がりを見せているのだ。現職で3期目を目指す稲嶺進氏(72)と保守系市議の渡具知武豊氏(56)による一騎打ちだが、渡具知氏を支援する自民党は昨年末から菅義偉・官房長官や二階俊博・幹事長ら大物が続々と名護入り。1月28日の告示後は小泉進次郎氏が街頭に立つ予定だ。

 人口わずか6万2000人あまりの街の市長選に、大物議員を投入する理由は、名護市に米軍普天間飛行場の移設先として工事が進む辺野古地区があるからだ。安倍晋三首相は移設計画に反対する稲嶺氏を市長から引きずり下ろし、今年11月に予定されている沖縄県知事選挙にも勝利して普天間問題に決着をつけようと躍起だ。

 これを迎え撃つ稲嶺氏は今月8日に政策発表会見を開いたのだが、ここでサプライズが起きた。県と連携し、市内の自然公園にパンダを招致すると言い出したのだ。

「自民党は沖縄と縁もゆかりもない、集客力があるだけの“客寄せパンダ”の進次郎氏らを投入してきた。それに対抗して本物のパンダを用意した、ということ(笑い)。これは冗談ではない。稲嶺氏がその後の会見で『実現性はかなり高い。非常に大きなインパクトを与えることができる』と語ったように、本人は本気です」(稲嶺氏陣営関係者)

 パンダは国内では上野動物園の他、和歌山県と神戸市の動物園でしか飼育されていない。名護市に来るようなことがあれば話題性は抜群だ。しかし、なぜそんな話をぶち上げたのだろう。沖縄県庁関係者が明かす。

関連記事

トピックス

水原一平氏のSNS周りでは1人の少女に注目が集まる(時事通信フォト)
水原一平氏とインフルエンサー少女 “副業のアンバサダー”が「ベンチ入り」「大谷翔平のホームランボールをゲット」の謎、SNS投稿は削除済
週刊ポスト
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
女性セブン
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン