ライフ

目薬や目のマッサージに老眼悪化の懸念、網膜剥離の恐れも

目薬でますます老眼が悪化することも

 年を重ねれば誰もが悩むことになる老眼。それゆえに「みんななるものだし……」と甘く見ていると、取り返しのつかないことになるかもしれない。世の中で行なわれている老眼対策に医師たちは警鐘を鳴らすのだ。

 老眼鏡をかけるまでもない、と“お手軽”な対策で済ます人は多いだろう。老眼に伴うかすみ目を解消するために、目薬を注すケースが典型だが、彩の国東大宮メディカルセンター眼科部長・平松類医師は注意を促す。

「目薬によって一時的に症状が軽くなる効果はありますが、あくまでも対症療法です。それどころか、間違った目薬選びをすると老眼を悪化させる場合もあります。

 とくに有効成分の中に『塩酸テトラヒドロゾリン』『塩酸ナファゾリン』『塩酸フェニレフリン』などを含んでいる目薬には要注意。これらは血管を収縮させる成分で、“目の充血解消”などを謳った市販の目薬に含まれていますが、繰り返し使用すると血管が太くなり、逆に充血が悪化する可能性がある。

 また市販の目薬には細菌の繁殖を防ぐため、防腐剤を入れているものがあります。防腐剤には角膜を傷つけるリスクもあります。いずれも老眼を悪化させる要因になりかねません」

 見えづらさをなんとかしようと目頭を揉むなど「目のマッサージ」をする人も少なくないが、スマイル眼科クリニック・岡野敬院長は否定的だ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
大阪桐蔭野球部・西谷浩一監督(時事通信フォト)
【甲子園歴代最多勝】西谷浩一監督率いる大阪桐蔭野球部「退部者」が極度に少ないワケ
NEWSポストセブン
がんの種類やステージなど詳細は明かされていない(時事通信フォト)
キャサリン妃、がん公表までに時間を要した背景に「3人の子供を悲しませたくない」という葛藤 ダイアナ妃早逝の過去も影響か
女性セブン
創作キャラのアユミを演じたのは、吉柳咲良(右。画像は公式インスタグラムより)
『ブギウギ』最後まで考察合戦 キーマンの“アユミ”のモデルは「美空ひばり」か「江利チエミ」か、複数の人物像がミックスされた理由
女性セブン
30年来の親友・ヒロミが語る木梨憲武「ノリちゃんはスターっていう自覚がない。そこは昔もいまも変わらない」
30年来の親友・ヒロミが語る木梨憲武「ノリちゃんはスターっていう自覚がない。そこは昔もいまも変わらない」
女性セブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
大谷翔平の通訳・水原一平氏以外にもメジャーリーグ周りでは過去に賭博関連の騒動も
M・ジョーダン、P・ローズ、琴光喜、バド桃田…アスリートはなぜ賭博にハマるのか 元巨人・笠原将生氏が語る「勝負事でしか得られない快楽を求めた」」
女性セブン
”令和の百恵ちゃん”とも呼ばれている河合優実
『不適切にもほどがある!』河合優実は「偏差値68」「父は医師」のエリート 喫煙シーンが自然すぎた理由
NEWSポストセブン
大谷翔平に責任論も噴出(写真/USA TODAY Sports/Aflo)
《会見後も止まらぬ米国内の“大谷責任論”》開幕当日に“急襲”したFBIの狙い、次々と記録を塗り替えるアジア人へのやっかみも
女性セブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン