舛添要一・前都知事と文筆家の古谷経衡氏(左) 撮影/太田真三


古谷:では、いま舛添さんが評価する女性議員はどなたですか?

舛添:私の場合は、能力のあるヤツは男でも女でも評価します。逆になければ、相手にしない。だから嫌われるんだけど(笑)。

 女性議員で言えば、いまの法務大臣の上川陽子(64・自民・衆6期)。私が厚労相時代、彼女が子ども(少子化対策)担当大臣だった。対等に議論できる数少ない女性議員だった。あとは野田聖子(57・自民・衆9期)ですね。

古谷:ぼくも野田は別格だと思っています。彼女は郵政民営化選挙で、小泉に造反した。小泉に媚びず、主張を曲げなかったんです。プライベートでも流産したあと、困難な不妊治療に長年向き合い出産した。ほかの女性議員と厚みが違う。

舛添:野田は酒を飲めることも強みです。残念ながら、いまだに永田町では料亭で酒を飲みながら根回しをし、物事を決めていくんです。そんななかに酒を飲めない女性がいると場の雰囲気が白けてしまう。女性議員も、そういう場に入りにくい。

 最近はメディアが不倫にうるさいから女性議員と同席したがらない人も増えてきた。その点では政界がいまだに男性優位社会で、女性蔑視が存在しているのは否定できない。

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