ビジネス

歌舞伎町 外国人の「夜遊び経済」を活性化させるホテル事情

歌舞伎町のランドマーク「新宿プリンスホテル」

“眠らない街”として知られる歓楽街、新宿・歌舞伎町。いまや歌舞伎町は日本人だけでなく訪日外国人も溢れかえるナイトスポットになっているが、尽きないインバウンド需要を見込んでホテルの進出が盛んになっている。ホテル評論家の瀧澤信秋氏が、変わりゆく歌舞伎町のホテル事情をレポートする。

 * * *
 激増する訪日外国人客の消費喚起として、いま「ナイトタイムエコノミー」が注目されている。ナイトタイムエコノミーは「夜遊び経済」といわれる。訪日外国人客数が増加の一途を辿る中、消費額の伸びが伴っていないとされ、外国人観光客の夜間消費を増やすことで経済の活性化につなげようとする施策だ。

 外国人観光客には「終電が早く夜の観光が楽しめない」といった不満の声は多く、夜の娯楽へのニーズは相当高いとされる。

 夜のコンサートや観劇、スポーツ観戦などはすでに高い人気だ。外国人観光客の動向がモノ消費からコト消費といわれる中、2016年の風営法改正、2017年4月の時間市場(ナイトタイムエコノミー)創出推進議員連盟の設立など、目下、観光施策の柱として注目されている。

 ホテルもナイトタイムエコノミーに着目している。増加する宿泊主体型ホテル(ビジネスホテル)にとっても、ナイトタイムエコノミーは魅力的に映るようだ。

 多彩な施設・サービスを提供できるフルサービス型ホテルと比較し、限定的なサービス提供が特徴の“寝るだけのホテル”にとって、宿泊客に夜の街を丸ごと楽しんでもらえるのは好都合だろう。街がホテルの価値をアップさせることにも繋がりそうだ。

 最近、ホテル業界ではライフスタイルホテルというワードが認知されはじめている。一言でいうと、暮らすように過ごすホテルということになろうか。繁華街への出店も目立っている。

 1月22日に開業した「ハイアット セントリック 銀座 東京」も従来のフルサービスではなく、銀座の中心部というロケーションでゲストが各々の滞在スタイルを描くことを想定、夜の銀座をまるごと楽しめるホテルともいえる。

 一方、夜の繁華街といってまず思い浮かぶのが新宿・歌舞伎町。アジア最大級の歓楽街、眠らない街などと表されるまさにナイトタイムエコノミーを体現するかのようなエリアだ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
破局した大倉忠義と広瀬アリス
《スクープ》広瀬アリスと大倉忠義が破局!2年交際も「仕事が順調すぎて」すれ違い、アリスはすでに引っ越し
女性セブン
イエローキャブの筆頭格として活躍したかとうれいこ
【生放送中に寝たことも】かとうれいこが語るイエローキャブ時代 忙しすぎて「移動の車で寝ていた」
NEWSポストセブン
伊藤沙莉は商店街でも顔を知られた人物だったという(写真/AFP=時事)
【芸歴20年で掴んだ朝ドラ主演】伊藤沙莉、不遇のバイト時代に都内商店街で見せていた“苦悩の表情”と、そこで覚えた“大人の味”
週刊ポスト
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
中国「抗日作品」多数出演の井上朋子さん
中国「抗日作品」多数出演の日本人女優・井上朋子さん告白 現地の芸能界は「強烈な縁故社会」女優が事務所社長に露骨な誘いも
NEWSポストセブン
大ヒット中の映画『4月になれば彼女は』
『四月になれば彼女は』主演の佐藤健が見せた「座長」としての覚悟 スタッフを感動させた「極寒の海でのサプライズ」
NEWSポストセブン
国が認めた初めての“女ヤクザ”西村まこさん
犬の糞を焼きそばパンに…悪魔の子と呼ばれた少女時代 裏社会史上初の女暴力団員が350万円で売りつけた女性の末路【ヤクザ博士インタビュー】
NEWSポストセブン
大谷翔平
大谷翔平、ハワイの25億円別荘購入に心配の声多数 “お金がらみ”で繰り返される「水原容疑者の悪しき影響」
NEWSポストセブン
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
女性セブン
伊藤
【『虎に翼』が好発進】伊藤沙莉“父が蒸発して一家離散”からの逆転 演技レッスン未経験での“初めての現場”で遺憾なく才能を発揮
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン