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2018.01.28 11:00  マネーポストWEB

「手取りの15%+児童手当」貯金が基本、教育費の賢い貯蓄ワザ

教育費の“貯め方”は?(イメージ)


 大学生のいる約2割の世帯で教育費が可処分所得の4割を超え、赤字になっているという。そんな教育費のピーク期間は、貯蓄で補わざるを得ない。ではそれまでにどう貯めるか? 教育費に詳しいファイナンシャルプランナーの竹下さくらさんから、賢い“貯めワザ”を教えてもらった。

【貯金】児童手当を丸々貯めれば198万円の“軍資金”に

 国が支給する児童手当の月額支給額は、0~3才未満で1万5000円、3才~小学校修了前で1万円(第1子第2子)、1万5000円(第3子以降)、中学生で1万円、所得制限世帯で(約960万円以上)5000円。生まれた時から15才まで全額貯めれば、1人当たり総額198万円になる(第何子目かは、養育している18才到達後最初の3月31日までの子供を含めて数える)。
 
「高校までの教育費は家計でやりくりするのが基本ですが、仮に私立高校に進学して教育費が足りなくなっても、貯めておいた児童手当から補完すれば乗り越えられます。また、大学入学時に用意しておきたい金額として、国公立・自宅通いで約200万円といわれていますが、児童手当の総額で、この最低ラインがほぼまかなえます」(竹下さん)

 児童手当の預け先は中途解約しにくい定期預金口座を利用するのがおすすめ。なかでもネット銀行や、子育て応援キャンペーンをしている地方銀行や信用金庫の定期預金・定期積立なら、金利が約0.15%と、通常より高めなので、活用したい。

【保険】返戻率100%以上の学資保険で“強制貯蓄”

 学資保険とは、万が一、親が死亡しても保険料の支払いが免除されるうえ、満期時に必ず受け取れる安定感と、教育費として色づけして貯められるのが特徴。選び方は、元本割れをしないもので、かつ、払った保険料以上が受け取れる「返戻率100%以上」の商品が基本。

 たとえば、ソニー生命の「学資保険III型」(返戻率107.2%)、日本生命の「ニッセイ学資保険 こども祝金なし型」(返戻率107.2%)、明治安田生命の「つみたて学資」(返戻率105.7%)、JA共済の「こども共済」(返戻率104.0%)などがある(各社のHPから編集部で試算。親1988年1月9日生まれ、子2018年1月9日生まれ、受取金額300万円でシミュレーション)。

「大学の4年間、17才から5年間など、分散受給できる商品が増えているので、資金計画に合わせて選びましょう」(竹下さん)

 注意すべきは満期日。推薦入試に合格すると、秋以前の入学金振り込みになるので、満期日が自由に決められる商品を選びたい。

【投資】月いくらで何年間投資できるかで選ぼう

 教育費用の投資なら、必要な時にすぐに引き出せ、非課税で効率よく運用できるNISA(少額投資非課税制度)がおすすめだというNISAは3種類あるが、併用できないものもある。

 それぞれを説明すると、まず短期間投資か、まとまった額を投資できる人におすすめなのが「NISA」。非課税枠での投資期間は最長10年までだが、年間投資額は120万円まで。株式、投資信託、ETF(上場投資信託)など投資商品は幅広い。

 子供への金銭教育をしたい人におすすめなのが「ジュニアNISA」。非課税枠の期間は最大10年、年間投資額は80万円まで。NISAとの違いは、親が積み立てても名義は子供になること。そのため子供が18才になるまで引き出せない。

 子供が幼く、長期間の運用が可能な人におすすめなのが「つみたてNISA」。運用期間は最長20年、非課税枠の上限は年間40万円。商品は国が厳選した投資信託がそろい、安心感はNISAの中で最も大きい。

「子供が幼いなら『つみたてNISA』を、短期間で運用したい人やまとまった金額を投資できる人は『NISA』など、運用期間と投資金額を考えて選びましょう」(竹下さん)

◆貯蓄・保険・投資・分散して備えるべし

 竹下さんのおすすめは、貯金だけでなく、保険と投資も活用し、3本柱で備える方法。

「基本的な貯金の方法は、教育費専用の口座を作り、そこに手取り年収の15%(手取り年収240万円なら、年36万円)と児童手当を丸々入金します。15%はあくまでも目安。子供が2人なら手取り年収の20~25%を目指しましょう」(竹下さん、以下「」内同)

 高校までの学費、習い事は、この口座から出していけば、予算管理がしやすい。

「塾や習い事代、下のお子さんのお金がかかってくると貯金が減るので、足りなくなってきたからもう少し貯蓄を増やそう、習い事を減らそうなどと、危機感が持てるのも利点です」

 大学進学時はこれらの貯金ではカバーしきれないため、学資保険やNISAなどの投資で備えるのも手。

「投資か保険、どちらがいいかは受け取る時まで未知数なので、保険と投資の両方に分散して備えた方が安心です」

※女性セブン2018年2月1日号

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