「ねえ、ナオミさんて、お姉ちゃんのこと、可愛くないとか散々言いふらしてた時期あったじゃない?
この前合コンして、私をしつこく口説く商社マンがいて、うちの近くまで押しかけてきたから仕方なくお茶したの。それでしつこいから逆に色々聞き返してみたら既婚でね。
それでさらに聞いたら、商社マンの奥さん、ナオミさんだったんだよ! バカにしてた遺伝子の妹を旦那さんが口説いてるとか、面白くない?笑」
港区女子として高みに立ちたいなら、やはりモテる女に僻んでも意味はない。それよりも、いいと思った目の前の男の心をつかむ努力が重要なのである。ナオミがもしこれを実践していたら、私の悪口を言う暇などなかったはずだ。