事件当夜の会合にしても、貴乃花親方は「貴ノ岩が鳥取城北高のOB会だということで、出席も認めましたが、“モンゴル勢の集まり”とわかっていれば許さなかっただろう」(貴乃花一門の親方)といわれている。
そうした経緯があったにもかかわらず、協会執行部側には白鵬の責任を厳しく追及する動きはなかった。
「むしろ、白鵬を中心に土俵の充実を図るため、白鵬がモンゴル国籍のまま『一代年寄』が襲名できるよう内規改正を検討する動きまである」(前出のベテラン記者)
貴乃花親方と協会執行部の「溝」が埋めがたいほど深いのは間違いない。協会に貴乃花親方の「意見書」の内容について見解を求めたが、「危機管理委員会による調査報告書の通りです」とするのみだった。
※週刊ポスト2018年2月9日号