父親も慶應、弟も付属の高校生という“慶應ファミリー”で育った鳥屋容疑者。一家の住む自宅は、キッチンスタジオやハーモニースタジオを併設した超高級物件で、一見、周囲も羨む一流家庭の“ボンボン”に見える。
「父親は不動産会社の代表で、祖父は元漫談家のコロムビア・ライト。智成は付属校時代から空手部に所属し、後輩思いのいいやつだった。でも、あの一家には闇があった。父親が相当なDV癖だったらしいんです。よく体中に痣があって、『オヤジに殴られる』とこぼしていました。『母親や弟も相当殴られてる』って。父との関係にはずっと悩んでいた」(鳥屋容疑者を知る学生)
とりわけ躾や学業に関しては厳しく、テストの点数が悪ければ容赦なく拳が飛んでくる家庭だったという鳥屋家。
「あいつは優しい男だったから、自分はともかく家族が殴られているのを見るのは本当につらかったろうな…」(前出・学生)
20年の人生で澱のように溜まった怒りと悲しみが、最悪の形で発露した事件だった。
※女性セブン2018年2月22日号