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中学入試にもグローバル化の影響 思考力試す超難問も

2018.02.17 07:00

【問題】
 アメリカのニュース雑誌『TIME』では、毎年“person of the year”を選出しています。これは、「その一年を代表する人物」という意味で、下の資料のように、その年最も世界に影響を与えたとされる人物を挙げています。

2004年 ジョージ・W・ブッシュ(第43代アメリカ合衆国大統領)
2005年 ビル・ゲイツ(マイクロソフト創業者) 他
 :
2016年 ドナルド・トランプ(第45代アメリカ合衆国大統領)

 さて、2006年、この“person of the year”に選ばれたのは、大国の権力者や経済界のリーダーなどの一個人ではなく、“You(あなた)”でした。なお、この2006年は、インターネットにおける新しいサービスであるYouTubeやtwitter、その他多くのSNSが誕生・普及し始めた年です。これをきっかけに、インターネットさえあれば世界中の誰もが情報を発信できるようになりました。

 以上をふまえて、『TIME』誌が“You”を選出した理由や意味、これに関わる他の例、そしてあなたの考えを400字から600字でまとめなさい。

◆大学入学共通テストの5倍の字数

 マイクロソフト、twitter、YouTube、SNSには注が施されているが、ほとんどの受験生は『TIME』自体も知らないのではないだろうか。誌名や用語を知らなくても問われていることはなんとなくわかる、そういう性格の問題で、いわば知識の有無を問うているのではない、ということである。

 が、小学生が筋道だった文章にまとめるとなると至難の業だと思う。字数も、高校生が受ける大学入学共通テスト(センター試験に代わり2021年1月より実施される新テスト)で論議されている80~120字のなんと5倍!

 これを読んでいる方はこうした問題はどのように採点しているのか、知りたくなるのではないだろうか。

 こうした思考力型の問題では他校の場合もそうだが、「ルーブリック評価」という評価法が用いられる。例えばこの問題では、「知識・理解」「思考・判断」「批判・創造」の3つの縦軸について、S→A→B→Cの4段階の横軸があり、受験生の記述がどのマスに当てはまるか判断するわけである。

 例えば「知識・理解」でS評価は「権力者から匿名の誰かに発信者が推移した例をYouTube以外にも知っている」、A評価は「TIME 誌がYou(あなた)を選んだ理由を一般化して説明できている」、B評価は「TIME 誌がYou(あなた)を選んだ意味を理解している」、C評価は「You(あなた)が不特定多数を示すということを理解できていない」といった基準を事前に決めておくのである。

 また、学校側は、「インターネットによる情報発信」という観点を主題として読むことを想定しているが、これ以外に「平等性」「リーダーシップ」「技術の進歩」などを主題として論述している場合でもルーブリックの軸に置き換えて採点するとしている。

 このように事前にきちんと評価軸を定めているのである。こうしたタイプの入試を行う学校では、普段の中間テスト、期末テストも「ルーブリック評価」で行っており、先生が慣れていることがほとんどである。

【問題】
 アメリカのニュース雑誌『TIME』では、毎年“person of the year”を選出しています。これは、「その一年を代表する人物」という意味で、下の資料のように、その年最も世界に影響を与えたとされる人物を挙げています。

2004年 ジョージ・W・ブッシュ(第43代アメリカ合衆国大統領)
2005年 ビル・ゲイツ(マイクロソフト創業者) 他
 :
2016年 ドナルド・トランプ(第45代アメリカ合衆国大統領)

 さて、2006年、この“person of the year”に選ばれたのは、大国の権力者や経済界のリーダーなどの一個人ではなく、“You(あなた)”でした。なお、この2006年は、インターネットにおける新しいサービスであるYouTubeやtwitter、その他多くのSNSが誕生・普及し始めた年です。これをきっかけに、インターネットさえあれば世界中の誰もが情報を発信できるようになりました。

 以上をふまえて、『TIME』誌が“You”を選出した理由や意味、これに関わる他の例、そしてあなたの考えを400字から600字でまとめなさい。

◆大学入学共通テストの5倍の字数

 マイクロソフト、twitter、YouTube、SNSには注が施されているが、ほとんどの受験生は『TIME』自体も知らないのではないだろうか。誌名や用語を知らなくても問われていることはなんとなくわかる、そういう性格の問題で、いわば知識の有無を問うているのではない、ということである。

 が、小学生が筋道だった文章にまとめるとなると至難の業だと思う。字数も、高校生が受ける大学入学共通テスト(センター試験に代わり2021年1月より実施される新テスト)で論議されている80~120字のなんと5倍!

 これを読んでいる方はこうした問題はどのように採点しているのか、知りたくなるのではないだろうか。

 こうした思考力型の問題では他校の場合もそうだが、「ルーブリック評価」という評価法が用いられる。例えばこの問題では、「知識・理解」「思考・判断」「批判・創造」の3つの縦軸について、S→A→B→Cの4段階の横軸があり、受験生の記述がどのマスに当てはまるか判断するわけである。

 例えば「知識・理解」でS評価は「権力者から匿名の誰かに発信者が推移した例をYouTube以外にも知っている」、A評価は「TIME 誌がYou(あなた)を選んだ理由を一般化して説明できている」、B評価は「TIME 誌がYou(あなた)を選んだ意味を理解している」、C評価は「You(あなた)が不特定多数を示すということを理解できていない」といった基準を事前に決めておくのである。

 また、学校側は、「インターネットによる情報発信」という観点を主題として読むことを想定しているが、これ以外に「平等性」「リーダーシップ」「技術の進歩」などを主題として論述している場合でもルーブリックの軸に置き換えて採点するとしている。

 このように事前にきちんと評価軸を定めているのである。こうしたタイプの入試を行う学校では、普段の中間テスト、期末テストも「ルーブリック評価」で行っており、先生が慣れていることがほとんどである。

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