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2018.02.26 15:59  週刊ポスト

遊女にも拒む権利と基準があった吉原で「モテる条件」とは

「いい年こいて死ぬまでセックスなんて」とからかわれたら、「教養のない奴め」と言い返せばいい。これは400年前から続く、日本の伝統なのだから。江戸時代に栄華を誇った吉原遊郭では、夜ごと花魁と大人の男たちがあらゆる性技を尽くし、セックスを謳歌していた。その先人たちの文化と情熱は、現代にも確実に受け継がれている。

 江戸の吉原はただの風俗ではない。単にカネがあれば、あるいは美男であればモテるわけではなく、遊女にも男を拒む権利と基準があった。吉原で遊ぶには、そんな遊女を魅了する“大人の口説き方”が求められていたのだ。

 江戸時代のベストセラーとなった艶本『閨中紀聞枕文庫』には男女の交合の秘術を解説しているが、「量度情訣」の項にはこう書かれている。

「女を口説くには、まず世間話で近づき、だんだんとエッチなネタへ持っていくのがよい。さらに、女は欲深きものなれば、カネやファッション、流行の小物で落とせ。あの手この手で迫れば、女は押し黙ったり、手が温かくなったり、頬が赤くなったり、乳房や腹も熱くなる。そういうサインを見逃さず、ぐいと押し込んでいくべし」

 また、「戯弄真情(ぎろうしんじょう)」の項では女性に絶頂を堪能させる大切さが強調されている。

「男は女体を懇切丁寧に、焦ることなく愛撫し、クリトリスをやさしく弄んでやる。挿入も、男は女の様子をつぶさに観察し、自分がイキそうになったら気をそらして、長く保つこと」

 相手のことを考えず、ただ自分だけが気持ちいいSEXは御法度、女を愉悦の境地に誘う配慮が登楼する江戸男の“マナー”だったのだ。

※週刊ポスト2018年3月9日号

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