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2018.03.03 15:59  週刊ポスト

年金支給日に満室になるラブホ シニア層取り込みの努力

心も体も満たす空間(埼玉県鶴ヶ島市の「レスティ」)

 いまラブホテル業界に大きな変化が起きている。利用客の半数以上をシニア層が占めるホテルが増え、いつまでもセックスしたいというニーズに応えるサービスが続々登場しているのだ。

 2月15日の昼下がり。埼玉県鶴ヶ島市にあるラブホテル「レステイ」には、平日にもかかわらず1組、また1組とカップルが吸い込まれていった。同年代と思しき女性と一緒にホテルから出てきた68歳男性は照れながらも、表情は満足げだった。

「妻とですよ。息子が独立して2人きりになったので“2か月に1度の年金支給日くらいはプチ贅沢しようか”と、ここに通うようになった。朝は近くで2人の共通の趣味であるゴルフをして、その帰りに寄るんです。実際使ってみるといろいろと気が利いているので何度も利用していますね」

 どこが“気が利いている”のか。男性は少し恥ずかしそうに打ち明けた。

「僕は腰が悪くてね……。家のベッドではお互い気を遣っていろんな体位を試したりできない。だけどここのベッドは介護用みたいに半分が電動で起き上がるから、お互いに体重をかけすぎずに楽な体勢でできる。“こりゃいいや”ということで通うようになった」

 同ホテルの磯貝勉・店長によれば、このベッドを導入してからリピーターが増えたという。

「年金支給日である偶数月の15日前後はほぼ満室になります。不倫やフーゾク遊びばかりではなく、奥様とゆっくり過ごすためにいらっしゃるお客様も多いようです。

 我々は自ら“シニア向け”と謳っているわけではありません。お客様を“高齢者の方ですね”と意識して扱っては、かえって失礼です。あくまでもシンプルで無難なホテルでありながら、年配の方も快適に過ごしていただこうと気を配っています。抹茶を点てるセットを常備している部屋もありますし、非日常を手軽に味わっていただく工夫として、ナース服や婦警など、昔ながらの定番コスプレウェアも充実させています」

 前出の男性も「妻はいつも楽しそうにコスプレを選んでいる。“脱がせる楽しみ”を久しぶりに思い出した」と語った。

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