現在、この医療施設では世界初のフラットパネルディテクター(平面検出器)搭載のロボットアームを利用した、術中画像支援システムを導入。3Dモニター画像をリアルタイムでチェックしながらの手術が行なわれている。
「この新しいナビシステムはロボットアームが患者さんを270度、6秒でぐるりと撮影し、背骨の3次元デジタルデータを作成します。その画像をベースに、リアルタイムにナビゲーションを行なうモニター画像と目視の両方で的確な場所にインプラントを打てます。位置方向や、どこまで入ったのかを同時に正確に確認できるため、神経や血管の損傷もなく、安全に手術ができ、手術時間も短縮できています」(江原副院長)
なお、思春期の手術は原則として成長が止まるか、後半になるのを待つが、放置すると急速に曲がることもあり、そのような場合には伸張棒手術など、つなぎの手術を行なう方法もある。
●取材・構成/岩城レイ子
※週刊ポスト2018年3月9日号