「レプトスピラ症はネズミの尿から犬などに、それから人間へと感染し、急性腎炎を起こし、適切に治療しないと命を落とします。
エキノコックス症はもともとキツネが持っていた寄生虫が犬や猫にうつり、犬や猫の糞にある卵が口に入ることで人間へと感染する。犬はグルーミングして自分のお尻の穴を舐めるので、そこから人の口を犬が舐めることで感染する可能性もある。
人間に伝染する場合は、5~10年かけて肝臓が侵され、放置した場合、90%が亡くなると言われています」(同前)
皮膚のかゆみや炎症が続く時は飼っている犬が原因の「疥癬」が疑われる。
犬に寄生したダニが原因の病気のため、飼い主がいくら皮膚科を受診したとしてもペットの根治ができない限り「いつまでも治らない」と悩み続けるケースもある。
感染症ではないが、犬や猫を長年飼うことで、アレルギー症状を引き起こしているケースもある。
「猫の毛根の脂肪やフケなどがアレルギーの原因となる。一緒に寝ていれば寝具に大量につき、体内に蓄積されてしまう。ペットを寝室に入れないことで、アレルギーの発症を予防できます」(同前)