国際情報

習近平主席 黒社会撲滅目指し“グル”の警察官8159人逮捕

警察官まで逮捕、逮捕、逮捕(EPA=時事)

 中国の習近平国家主席はこれまで党・政府官吏の汚職などを取り締まる「反腐敗闘争」を推進してきたが、今後は「黒社会」と呼ばれる中国マフィアなどの反社会勢力の撲滅も併せて目指すことを明らかにした。黒社会の「保護傘(後ろ盾)」となっている警察幹部や地方の官吏もともに摘発する方針だ。

 習近平指導部は昨年11月から2期目に入っており、今後5年間かけて、汚職を摘発する反腐敗闘争と連動させ、「掃黒除悪(黒社会の一掃と悪の排除)」を強力に推進し、民衆の支持を一層広げたいとの狙いが見え隠れしている。

 中国国営新華社通信によると、習氏は北京で行われた中国共産党中央規律検査委員会の会議で「掃黒除悪を反腐敗と結び付け、闇の組織だけでなく背後にいる後ろ盾も捕まえないといけない」と檄を飛ばした。

 これを受けて、党と政府は各地方政府に「黒社会と後ろ盾に厳罰を下す」と通知しており、主にポルノ、賭博、薬物、マルチ商法、誘拐に関係する組織が重点的な摘発対象となる。

 党機関紙「人民日報」によると、すでに黒社会撲滅の取り締まりは各地で強化されており、今年1月からこれまでで、河南省では121の犯罪集団を摘発し1481人を拘束したほか、浙江省でも警官5000人を動員した集中取り締まりで、1200人あまりを拘束。陝西省では一斉取り締まりで1426を拘束し、不正資金約921万元(約1億5000万円)を差し押さえた。福建省でも1194人を拘束し不正資金約360万元(約6000万円)を差し押さえという。

関連キーワード

関連記事

トピックス

結婚生活に終わりを告げた羽生結弦(SNSより)
【全文公開】羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんが地元ローカル番組に生出演 “結婚していた3か間”については口を閉ざすも、再出演は快諾
女性セブン
「二時間だけのバカンス」のMV監督は椎名のパートナー
「ヒカルちゃん、ずりぃよ」宇多田ヒカルと椎名林檎がテレビ初共演 同期デビューでプライベートでも深いつきあいの歌姫2人の交友録
女性セブン
NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン