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2018.03.20 12:00  たまGoo!

不妊かも…?と思ったら一度「不妊カウンセラー」に相談してみよう

不妊かも…?と思ったら一度「不妊カウンセラー」に相談してみよう


世界保健機関(WHO)や日本産科婦人科学会では、「子どもを望み、避妊せず夫婦生活があるにもかかわらず、1年たっても妊娠の兆しが見られない状態」を「不妊」と定義しています。「もしかして、自分たちも不妊かも…?」と思ったとき、心強い味方になってくれるのが「不妊カウンセラー」と呼ばれる専門家です。今回は、不妊カウンセラーについて紹介します。

「不妊カウンセラー」ってどんな資格?

不妊について初めて相談をしようとする人にとって、「不妊カウンセラー」という職業はあまりなじみがないかもしれません。不妊カウンセラーは、NPO法人日本不妊カウンセリング学会による認定資格です。不妊カウンセラーには、医師や看護師とは異なる役割があります。

メンタルケアを行う専門家

日本国内で不妊に悩むカップルは5.5組に1組といわれている今、不妊治療に専門医の元を訪れる人は増えています。不妊にはさまざまな原因があり、子宮や卵巣の病気のほかにストレスやED、セックスレスなど多岐にわたります。また、「女性側だけに原因がある」という誤った認識や、「結婚すれば、子どもができて当たり前」というプレッシャーから当事者が精神的に追い込まれることも少なくなく、生殖医療の現場ではメンタルケアが重要といわれています。しかし、医師や看護師だけでは、不妊カップルの精神面に十分寄り添うことができていないのが現実です。そこで、不妊カウンセラーの出番となります。

不妊カウンセラーは妊娠や生殖、不妊に関する正確・最新の情報を相談者に提供し、不妊に悩むカップル自身が自分たちにあった治療方法を自ら選べるよう、カウンセリングを行うのが役目です。出産・不妊治療の現場で働く助産師や看護師などが、この資格を取るケースが多いようです。

医師や看護師などと連携

不妊に悩むカップルは、さまざまな問題を抱えていることが多く、その内容も個々のケースによって多様です。医師や看護師といった医療従事者だけでなく、時には行政や企業の人、漢方やはり・きゅうの分野で活動する人など、さまざまな支援を受ける必要があります。それらの人々をつなぎ、カップルに支援ネットワークを提供するのも、不妊カウンセラーの大切な仕事です。
医療関係者が不妊カップルを追い詰めるような言動をしたことでトラブルになったという事例も、わずかではありますが過去にありました。そうしたことを回避するうえでも、不妊カウンセラーの存在は重要なのです。

不妊カウンセラーに何を相談できるの?

不妊に悩むカップルが、自身で取り組む治療方法を選べるよう、サポートをしてくれるのが不妊カウンセラーです。常にカップルの気持ちに寄り添い、カップルの言葉に耳を傾けてくれるでしょう。カップル自身が自分の気持ちを言葉にして整理し、治療方法を決めるために、さまざまな情報や助言をしてくれます。

カップルに合わせた不妊治療情報を教えてもらえる

不妊カップルの年齢に即した体外受精の成績や、それ以外の方法を選んだ場合の想定など、カップルの事情に踏み込んだ情報を提供してくれます。また、不妊治療だけでなく、妊娠や出産に関する正しい知識も教えてもらえます。年齢と不妊の関係など、カップルが知らないことは意外と少なくありません。
ただし、不妊カウンセラーは情報の提供はしますが、「この治療方法はよい/悪い」といった断定はしません。あくまでカップルの意思を尊重します。

当事者自身が最良の選択をする手助けを行う

不妊カウンセラーはカップルが結論を出すフォロー役。必ずしも「不妊治療をする」ことがすべてではなく、「治療しない」という結論も含め、カップル自身がベストな選択をすることが不妊カウンセラーにとってのゴールです。
また、カップルによっては、治療方法を巡って医師と対立することもあります。そんなときに両者の間に入り、調整するのも不妊カウンセラーの役割です。医師の意図をわかりやすく説明するとともに、基本的にはカップルを支援するスタンスで臨んでくれるでしょう。

どこで不妊カウンセラーに相談できるの?

現在、国内に1000人余りいるといわれている不妊カウンセラー。その多くは、医療機関などに所属していますが、自治体によっては公的機関に不妊カウンセラーを置いているところもあります。また、特定の機関に所属せず、独立してカウンセリングを受けている人もいます。

不妊専門クリニックで相談を申し出る

不妊治療のクリニックを受診したときに、不妊カウンセラーからカウンセリングを受けたいと申し出てみてください。不妊カウンセラーを置いているクリニックは、ホームページで紹介されていることも多いです。また、総合病院では「不妊カウンセリング外来」を設けているところがあります。これから不妊治療を考えている人はもちろん、「現在治療中だけど続けるか迷っている」という人の相談にも乗っています。
どちらの施設でカウンセリングを受ける場合も、予約制で1回の相談時間は30~60分程度。費用は無料のところもあれば、3000~5000円程度のカウンセリング料が必要なところもあります。各医療機関のホームページなどで詳細を確認するか、問い合わせてください。

自治体による相談会

各都道府県や中核市などの行政によって、不妊専門相談センターが設置されています。地域の総合病院の施設内に設けられていることが多く、面接相談のほかに電話相談やメール相談にも応じています。また、不妊に悩む人を対象にした講座を開いたり、グループ相談官を開催したりしています。ほとんどが完全予約制・相談料無料で利用可能です。
厚生労働省のホームページでは全国の不妊専門相談センター一覧を掲載していますが、不妊カウンセラーによる相談である場合と、医師(不妊カウンセラーの有資格者かどうかの明記がない)による相談である場合とがあります。

おわりに

今回は、不妊カウンセラーについてご紹介しました。不妊カウンセラーは医師や看護師、さらにはそれ以外の人々とカップルの間に入り、カップルの立場にたって動いてくれる存在です。不妊や不妊治療に関する漠然とした疑問や不安を抱いたら、まずは不妊カウンセラーに相談してみましょう。

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