だが昨年10月、“都政で敵なし”状態の余勢を駆って臨んだ総選挙で、状況は一変。立ち上げた希望の党は惨敗し、小池氏の求心力は急失速した。
一方の公明党は11月に知事与党を離脱して以降、自民党との関係を修復しつつある。
「都民ファーストの会だけでは過半数に足りないため、公明党は野党でありながら都政運営に要望を反映させることもできる絶好の位置です。開会中の都議会では、公明の要望が効いたのか、上山信一・慶大教授ら小池氏のブレーンたちが就く特別顧問のポストも廃止に追い込まれた」(同前)
公明党との蜜月の時代の名残である防災ブックを手に、小池氏は何を思うのだろうか。
※週刊ポスト2018年4月6日号