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2018.04.01 17:00  マネーポストWEB

「麻布妻」恐怖のマウンティング 「かわいそう~」の一言から始まった

セレブ妻のマウンティングのキーワードとは


 セレブ妻の最高峰とも言える「麻布妻」。そこでは、女同士のマウンティング合戦が日々繰り広げられている。麻布妻のひとりであるアラサー美人主婦ライターの高木希美氏が綴る、実際に起こっている異次元の世界シリーズ。今回は「え~、かわいそう~」の言葉でマウントしてくる“ママ友”のエピソードをお届けする。

 * * *
 外資系金融の夫と結婚して数年、子供にも恵まれ、今は1歳を過ぎています。私は育休中。夫は世間的には稼ぐほうなので、麻布のけっこういいマンションに住んでいます。私がすごいのではありません。夫が頑張ってくれているのです。ただ、同じマンションに、何人かのマウンティング女がいるのが問題なのですが……。

 子供をマンションの中庭で散歩させていると、黒髪がよく似合う晴香さん(仮名)と出会いました。彼女の娘も1歳。同じくらいの子供を持つということで、お互い話をするようになりました。

 晴香さんは、私より4つ上。顔立ちは板谷由夏似の美人です。ご主人は私と同じ外資系金融。同じマンション、同じ業界の夫を持つ妻、子供も同じ年で共通点が多く、仲良くなったのです。

“ママ友”はトラブルが多いイメージで最初は構えていたけれど、たくさん共通点があることで少し打ち解けてきたかな──という時に、彼女はこう言いました。

「旦那さん金融でしょ? 忙しくない? 平日はいないも同然だよね。職業柄さ、周りの人から『旦那さん、すごく稼いでていいね』って言われても、『ワンオペ子育てだよ?』って言って、かわしてるんだよね」

 少し気になったのは、「すごく稼いでて」の「すごく」を強調したことです。わざわざ主張しなくても、このマンションに住んでいるならそれなりに稼いでいることはわかるのに……とは感じましたが、そのことは翌日には忘れていました。その時は。

 年収何千万と稼ぐ外資系金融の妻になったことで、知り合いなどから「旦那さん稼いでるんでしょ?」という質問を嫌というほどされました。そんな質問をしてくる無粋な女友達を除外していくと、自然と会える友達は少なくなります。夫は確かに忙しい毎日。晴香さんの何気ないセリフに、「この人も嫌な思いをしてきているのかもしれない」と、むしろ余計に話す機会が増えていきました。気がつけば、土日に夫がいないときにもランチするような関係でした。

 しかし、晴香さんは徐々に「主張」してきました。最初は服の話でした。

 地味ながら自分の着る服を「これヴァレンティノなんだよね。さっき娘に吐かれて、最悪。ただのトレーナーなのにクリーニング代かかるわぁ」とアピール。

「普段着だってトゥモローランドとかTheoryだし、1万以下の洋服とか久しく着てないや。そういえば希美さんいつもオシャレだね? どこで洋服買ってるの? サングラスはクロエ? 時計はシャネルだよね? バッグはセリーヌ? え、靴はMiuMiuじゃない?」

 晴香さんは次々に私の服のブランドを指摘していきます。たしかに時計はシャネルだしバッグはセリーヌ。ただ、「MiuMiu風」のスリッポンは楽天で安く買ったもの。あまり目立ちすぎないことはママ社会では必須だと思っていたのと、子育て中で汚れることもあるから、服はZARAやH&Mのファストファッションで手軽に着回しできるものも取り入れていました。

「そんな、いいものばっかりじゃないですよ。服は2000円でZARAのセールの。靴はなんちゃってだし。子育て中ですからね~」

 この言葉に、晴香さんは私を「格下」と判断したようでした。

「希美さんって、組み合わせがうまいんだねー。そんな安い服でいいんだ。旦那さん、服とか買ってくれないの?」

「うちはあんまり。毎月、定額渡されてその中からやりくりしているので(何十万円もらっているとは言わない)」

「え~? カードは渡されないの? かわいそう~。やりくりかぁ。うちの旦那くんはカード使い放題にしてくれてるし、けっこう私の服も買ってくれるからやりくりって考えたことないやぁ」

 出た! 「かわいそう」はマウンティングの常套句です。いかにも「優しい」ように相手に「私より下」を印象付ける、そんな言葉なのです。ちなみに「カード使い放題」もよく出てくるマウンティングキーワードです。

 そして秋。晴香さんが可愛いコートを着て、マンションのエントランスにいました。

「晴香さん、こんにちは。そのコート可愛いですね」

 そう話しかけると、「これ、悪いけど高いよ。いつもZARAとかでしょ? 値段言っても希美さん買える? 14万だけど?」

 このマンションに住んでいる人なら、コートで14万円なんて、特に驚く値段でもありません。ちょっとしたブランドでコートを買えば、10万円台のコートなんて当たり前。それでも「高いよ」って自慢するんだ……。麻布妻はいったん「格下認定」するとマウンティングがエスカレートするのです。

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