「学校生活の延長にある部活だからこそ、サッカーをする前に勉強や身だしなみ、生活態度をきちんとする必要がある。そのため生徒たちには『宿題を出すまでは部活をやらせない』など厳しく指導しています」(井上先生)
部活を通して苦楽をともにした仲間は一生ものだと語る人もいる。タレントの鈴木あきえ(31才)は都立の高校で過ごした3年間をチアリーディングに捧げた。
最初は中学から続けた吹奏楽部に入ろうと思っていたが、新入生歓迎会でチア部の先輩たちの華やかな演技を見て一目惚れし、すぐに入部した。
「だけど待っていたのは、ひたすら筋トレの地味な毎日。高校3年間は朝練、昼練、夕練に明け暮れて女子高生らしい遊びをまったくしませんでした。ノーメイクでおしゃれもしない。いつも逃げたい、つらいと思っていたけど、頑張って地味な練習を続けると成果が出る。今も仕事で壁にぶつかると筋トレの日々を思い出します」
つらい日々を共に過ごした仲間とは現在も週1回は必ず会うほど仲がいい。
「チアの全身を使った演技は一歩間違えれば大けがにつながるので、上に乗る人は下で支える人に命を預けます。相手に絶対的な信頼感がないとできない。だから、当時の仲間のことは体から性格までお互いのことを自分以上に知り尽くしている。今はそれぞれ環境が変わったけれど、何の話をしても『あきえはあの時からこうだった』とすぐ通じ合えるんです」(前出・鈴木)
※女性セブン2018年4月19日号