高須:金正恩もトランプ大統領と会う気があるんだから、今度の南北首脳会談もそうおかしな方向には行かないはずだけどね。問題解決への道筋を作っている状況で、金正恩がすべてをひっくり返したら、これは本当に終わりだよ。最悪の展開、つまり戦争になってしまう。それは誰も望んでいないことなのだから、ここはひとつ大人の会談を進めていただきたい。
──中国の習近平国家主席が、米朝首脳会談後に平壌を訪問する準備があるとの報道もありました。
高須:北朝鮮情勢が一気に動く可能性もあるということだ。それで拉致問題も解決されて、北朝鮮が非核化に動くのであれば、大歓迎だよ。
ただ、北朝鮮情勢が解決に向かったとしても、中国とアメリカの関係は微妙だし、中国はアメリカとロシアとの対立が激化してくれやしないかと期待しているしで、まだまだ状況が難しいことには変わりない。
シリア情勢もそう。今回のアメリカ、イギリス、フランスによるシリアへのミサイル攻撃は、必ずしも大規模なものではなく、シリアの背後にいるロシアとの全面対立は避けたけど、一触即発状態にあることには違いないからね。プーチン次第では、もはやシリアなど関係なく、軍事衝突が起きるかもしれないし、北朝鮮がロシアを裏切ることで、情勢が大きく動くことだってありうる。誰が敵で誰が味方かもよく分からない混沌とした状況の中に、日本も入れられているんだよ。それをしっかり認識していないと、あっという間に国が滅んでしまう。
裏を返せば、安倍政権の外交が上手く行っているから、そういった危機感が日本国内に伝わってこないのかもしれないな。野党がワーワー騒いでいられるのは、安倍首相が諸外国と上手く付き合っているから。野党が騒げば騒ぐほど、安倍首相が有能であることを証明してしまっているんだろうね。野党の皆さんは安倍首相に感謝しなくちゃいけないのかもな(笑い)。
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不安定な国際情勢の中での安倍政権の外交を高く評価している高須院長。このまま北朝鮮情勢も解決に向かい、アメリカ、中国、ロシアとも良好な関係を築いていただきたいものです。
【プロフィール】
高須克弥(たかすかつや):1945年愛知県生まれ。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。大学院在学中から海外へ(イタリアやドイツ)研修に行き、最新の美容外科技術を学ぶ。脂肪吸引手術をはじめ、世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。
昭和大学医学部形成外科学客員教授。医療法人社団福祉会高須病院理事長。高須クリニック院長。人脈は芸能界、財界、政界と多岐にわたり幅広い。金色有功章、紺綬褒章を受章。著書に『ブスの壁』(新潮社、西原理恵子氏との共著)、『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)、『筋と義理を通せば人生はうまくいく』(宝島社)、『行ったり来たり 僕の札束』(小学館)、『ダーリンは71歳・高須帝国より愛をこめて』(小学館)など。最新刊は『炎上上等』(扶桑社新書)、『かっちゃんねる Yes! 高須 降臨!』(悟空出版)。など